なぜカンボジア・プノンペンで高級車に近寄ってはならないのか…有力者のドラ息子がスポーツカーを乗り回して事故、その後にアサルトライフルを乱射したことも

AI要約

カンボジアの20年間の変化について。以前は凶悪犯罪が蔓延していたが、最近は交通マナーが改善されつつある。

90年代のプノンペンでは高級車の所有者がアホな運転をしており、車の値段と運転の荒さがリンクしていた。

違法行為や交通事故が起きても、金の力で警察や裁判所が買収され、加害者が罰せられない状況が蔓延していた。

なぜカンボジア・プノンペンで高級車に近寄ってはならないのか…有力者のドラ息子がスポーツカーを乗り回して事故、その後にアサルトライフルを乱射したことも

 カンボジア生活はや20余年。ひっ捕らえた万引き犯をさらし首にしてガハガハ笑うのが当たり前だったムチャクチャな国も、「衣食足りて礼節を知る」時代に突入したのか、近年、横断歩道で一時停止する高級車すら見かけるようになった。

 自分がプノンペンに移り住んだ混沌の90年代。車の値段と持ち主のアホさ加減は完全にリンクしていた。

 酒気帯び、ひき逃げは当たり前。実は私自身もはねられた経験があり、加害者は当たり前のように加速して逃走。時に治療費をケチろうと、バックでとどめを刺しに来るドライバーもいた時代、逃げてくれただけ逆にラッキーだったかもしれない。

 私が轢かれたのと同じ頃、ある有力者のドラ息子がご自慢のスポーツカーでプノンペン市内を爆走中、交差点でクラッシュ。百歩譲ってそこまではいいとしても、集まった野次馬に「ジロジロ見てんじゃねえ!」と逆ギレ。持っていたアサルトライフルを乱射し、流れ弾に当たったおばさん死亡! みたいな事件もありました。

 犯人は速攻で捕まるも、金があれば警察も検察も裁判所も買収し放題。数週間後にはふんわり釈放され、それを知った国民も「そうだよね」と別段無反応という、希望など一切ない、そんな世の中だった。