中国の海洋進出けん制 日カンボジア国防相会談

AI要約

木原防衛相がカンボジアを訪問し、南シナ海での中国の海洋進出に対処するための防衛協力について協議を行った。

会談では、南シナ海や東シナ海における中国の活動に警戒を示し、平和と安定の重要性を強調した。

日本とカンボジアが連携して中国の影響力拡大に対抗する動きが見られる。

 【プノンペン共同】木原稔防衛相は5日、訪問先のカンボジアの首都プノンペンで、ティア・セイハ副首相兼国防相と会談し、両国間の防衛協力について協議した。日本には、中国への傾斜が著しいカンボジアと連携を深めることで、南シナ海で海洋進出を強める中国をけん制する狙いがありそうだ。

 カンボジア国防関係者によると、木原氏は会談で、南シナ海で中国とフィリピンが対立を深めていることに危機感を示し、平和と安定を保つことが重要だと訴えた。沖縄県・尖閣諸島周辺への中国公船の領海侵入が常態化する東シナ海についても取り上げたという。