【毎日書評】「マーケティング脳」を持っている人と持っていない人ではこんなに行動が違う!

AI要約

マーケティングの知識を活用することで、商品やサービスをつくる際にお客様のニーズを理解しやすくなる。

マーケティング的視点は日常生活にも応用でき、人間理解につながる。

「マーケティング脳」を持つことで、仕事や人間関係での成功につながる。

仕事や人生で成功するためには、答えが見つかるまで考え続けることが重要。

自分の思考を紙に書き出すことで、客観的に自分自身を振り返ることができる。

書き出した内容を振り返ることで、自分の考えや行動の背後にある原因を見つけることができる。

書き出すプロセスを継続し、自分自身の思考を整理し、ポジティブな方向に向けて転換していくことで、自己成長や問題解決につながる。

自分の理想や目標を明確にし、それに向かって行動することで、より意識的に人生を歩んでいくことができる。

【毎日書評】「マーケティング脳」を持っている人と持っていない人ではこんなに行動が違う!

「お客様はどのような商品を求めているか」「いかに自分の会社の商品の前にお客様を連れてくるか」といったことを調査し、商品やサービスをつくる際に活用されるのがマーケティングの知識。

そればかりか、「いま、目の前にいる人はなにを必要としているか」「人はどのようなことを考えて行動するのか」というような分析を行うマーケティング的視点は、私たちの日常生活においても活かすことができる──。

『マーケティング脳で考えればうまくいく』(田尻紋子 著、総合法令出版)の著者はそう述べています。

実はマーケティングというのは、職種や年齢、性別にかかわらずどの方も知っていれば必ず役に立つ知識です。なぜならば、マーケティングを知ることは究極の人間理解につながるからです。

もともとは仕事のために用いられてきたマーケティングを人間理解のために役立てる方法が「マーケティング脳」なのです。(「はじめに」より)

著者は自身について「誇れる学歴や華々しいキャリアはありません」と明かしています。それでもやってこられたのは、無意識のうちに働かせていたマーケティング脳のおかげなのだとも。

この本では、私の経験をもとに、さまざまなシチュエーションごとに「マーケティング脳のある人/ない人」の思考法や行動を紹介しています。(「はじめに」より)

つまり自分が「ない人」にあてはまった場合、「ある人」の振る舞い方を取り入れてみればいいということです。その点を踏まえたうえで、第2章「マーケティング脳を実践しよう[初級編]」内の「頭を使う」という項目のなかから2つのポイントを抜き出してみましょう。

マーケティング脳がない人:プレゼンのことが気にかかり仕事に手がつかない。

マーケティング脳がある人:思考を紙に書き出し不安の材料を取り除く。

(66ページより)

著者によれば、仕事や人生で成功するのは「答えが見つかるまで考える人」。とはいえ人間は自然にさまざまなことを考えすぎてしまうため、集中して「考え続ける」ことはなかなか難しいものでもあります。

しかし、それ以上に問題なのは「考えすぎてしまう」という自覚がないこと、そして結果に結びつかないことがらについて考えすぎてしまうこと。自分では「考えている」と思っても、実際は「悩んでいる」だけ。頭のなかでネガティブな感情がぐるぐるしているだけであるケースが多いということです。

では、どうしたらいいのか? この問いに対して著者は「自分の思考を紙に書き出す」ことを勧めています。

まずノートか紙、それとペンを用意しましょう。

普段使っている手帳でも良いですし、ちょっと高価なノートを買ってきても良いでしょう。ペンも自分が書きやすいものなら何でもかまいません。ちなみに、私は紙ではなくタブレットを使っています。(68ページより)

そして一日の終わりや週末などに時間を決め、頭に浮かんだことをなんでも書き出していくわけです。他人に見せるわけではないので、うまく書こうとせず、自分の好きなように書いていけばいいだけ。

書き出す時間は3分でも10分でも、1時間でもOK。

決まりをつくることよりも、習慣化することが大切なのです。そしてある程度書けたら、次は書いたものを見なおす段階。そうすれば、自分がどんなことを考えていたのか(悩んでいたのか)を客観的に振り返ることができるわけです。

書いたものを眺めているうちに、「自分はどうしたいのか」「どんなふうになりたいと思っているのか」が見えてきます。(67ページより)

たとえば数日後に大切なプレゼンを控えているとしても、「極度の緊張が失敗への恐怖につながっているから、プレゼン内容に自信が持てないのだ」など、不安の原因が見えてくるはず。

そこまでたどり着けたら、あとは「失敗したら嫌だな」というようなネガティブな思いを、「うまくいくためにはどうすればいいか」という思考へと転換していけばいいということです。(66ページより)