「先行きが見通せない」と専門家 株価の歴史的暴落から一転“過去最大上げ幅” 不安定な値動き続くか

AI要約

5日に大暴落した日経平均株価が、翌日に過去最大の上昇を記録した。

岸田首相は株価の動向に冷静に対処するよう呼びかけ、日本経済の力強い移行を強調した。

投資家たちは市況の不安定さに対して慎重な姿勢を示している。

「先行きが見通せない」と専門家 株価の歴史的暴落から一転“過去最大上げ幅” 不安定な値動き続くか

5日、歴史的な大暴落となった日経平均株価。

6日は一転して、3000円以上値を上げ、過去最大の上げ幅となりました。

5日、世界的に株価が大暴落した、いわゆる“ブラックマンデー”の翌日を上回る下落幅を記録した、日経平均株価。

5日までの2営業日で、6600円以上、値を急速に下げた反動から、6日は取引開始直後から一転、全面高の展開に。

株価の急激な上昇を受け、大阪取引所では6日午前、混乱を避けるため一時的に売買を停止する「サーキットブレーカー」が2度、実施されました。

終値は5日と比べ、3217円高い3万4675円46銭で取引を終了し、上げ幅としては過去最大となりました。

【岸田首相(6日)】「きょうも株価がまた動いています。こうした状況を冷静に判断していくことが、重要であると考えています」

岸田首相は「日本経済は新たなステージへの、力強い移行が続いている」との認識を示し、「緊張感を持って注視し、日銀と連携して経済財政運営を進める」と強調しました。

この不安定な値動きに投資家たちは…。

【投資家60代男性】「きのうは思わず写真を撮ってしまったぐらい、滅多に見られない数字、マイナス4000台が出たので。こればっかりは読めないと思います」

【投資家50代男性】「安いときにちょっと買ったやつがあって。その中で神戸製鋼さんのを持っていて、上がってたときに売っとけばよかった。いまボンと落ちちゃった。これだけ乱高下すると気になりますね」

資産運用や投資信託などの相談を受け付けている窓口には、朝から多くの人が訪れていました。

【相談者】「きょう来ると思っていて。すごいタイミングだった。今ほど大橋さん(アドバイザー)と話したいときはなかった」

【ファイナンシャルアドバイザー 大橋俊介さん】「一日でこれだけ下がってしまいますと、やはり手放したくもなるでしょうし」

【相談者】「売りが売りを生んじゃう」

【ファイナンシャルアドバイザー大橋俊介さん】「きのうはまさにそうだったと思いますね」

【相談者】「(投資の目的は)老後資金の運用。新NISAが始まるにあたって、今ある、ちょっとだけ余っているお金を運用したいなと。どうなるんやろうと思っていたら、こうなったので。びっくりしたし、ことしに入ってまだ株に手を出してないので、ちょっと良かったなと思った」

不安定な値動きはいつまで続くのか。

市場関係者からは「アメリカの経済指標に一喜一憂し、翻弄(ほんろう)される動きが続きそう」との指摘も出ています。