6月の家計支出1.4%減 定額減税で手取り増えても、続く節約志向

AI要約

総務省が6日に発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯が使ったお金は28万888円で、物価変動の影響をのぞいた実質で前年同月より1.4%減少した。賃上げや定額減税によって手取りが増えても、節約を続けている世帯が多い。

使途別で落ちこみが目立つのは住居関連で、23.6%減。住宅関連の支出が前年大雨の影響で増えた反動とみられる。

支出全体は住居関連や自動車購入費をのぞいて1.3%増加。ただし、消費が活発になったとは言い難く、携帯電話の通信料や電気代などに減少傾向が見られる。

6月の家計支出1.4%減 定額減税で手取り増えても、続く節約志向

 総務省が6日に発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯が使ったお金は28万888円で、物価変動の影響をのぞいた実質で前年同月より1.4%減った。減少は2カ月連続。賃上げや定額減税によって手取りが増えても、物価高を背景に節約を続けている世帯が多いとみられる。

 使途別で落ちこみが目立つのは住居関連で23.6%減。前年に大雨の影響で外壁などの工事費が増えた反動だという。

 変動の大きい住居関連や自動車購入費をのぞいた支出全体では1.3%増えた。だが、消費が活発になったとは言い難い。携帯電話の通信料は12.4%減り、政府による補助が縮小されて値上がりした電気代は9.1%減った。いずれも節約対象になった可能性が大きい。果物や生鮮野菜への出費も減少した。