6月の消費支出は前年同月比で1.4%減少 2カ月連続の減少 総務省家計調査

AI要約

6月に、2人以上の世帯の消費支出が前年比1.4%減少し、2カ月連続のマイナス成長となった。光熱費や携帯電話通信料の減少が主な要因である一方で、家庭用耐久財やアイスクリームの支出が増加した。

政府による補助金縮小によりエアコンや冷蔵庫の支出が増加し、気温の高さも影響した。実収入が増加する中で消費支出が減少した背景には、節約志向や貯蓄増加がある。

総務省は、タイムラグや物価上昇の影響で世帯が節約する傾向にあると分析している。

6月に、2人以上の世帯が消費に使ったお金は28万888円で物価の変動を除いた実質で、前の年の同じ月に比べて1.4%減少しました。減少するのは2カ月連続です。

 総務省の家計調査によりますと、電気代が前の年の同じ月と比べて9.1%減少するなど光熱費が減少しました。

 政府による補助金の縮小で価格が上昇したことにより、電気やガスの使用を節約した可能性があるということです。

 また、携帯電話の通信料は安い料金プランへの切り替えが進んだことなどにより、12.4%減少しました。

 一方、6月は例年と比べて気温が高く、エアコンや冷蔵庫など家庭用耐久財への支出が62.8%と大幅に増加しました。

 アイスクリームやシャーベットなどの支出も12.0%増えています。

 働く世帯の実収入が前の年の同じ月と比べて3.1%増加するなかで消費支出が2カ月連続のマイナスとなったことについて総務省は、「タイムラグと、物価高による影響で節約して貯蓄に回した可能性がある」と分析しています。