〔東京外為〕ドル、一時146円台前半=株急騰で上昇(6日正午)

AI要約
6日午前の東京外国為替市場では、日経平均株価の急騰を受けてドルが大幅に上昇し、一時1ドル=146円台前半に達した前日の海外市場では、ドル円相場がやや不安定であり、一時は144円台を記録した日経平均株価の急反発により、ドル円相場は再び上昇し、一時は146円30銭まで上昇したが、上昇ペースは鈍化している

 6日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の急騰を受けて、一時1ドル=146円台前半へ上昇した。正午現在は、145円30~31銭と前日(午後5時、143円46~47銭)比1円84銭の大幅ドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間は141円70銭~142円90銭台でもみ合い。米国時間の序盤は、7月のISMサービス業PMIが51.4と前月の48.8から改善したことが好感され、143円80銭台に上昇した。中盤は、長期金利上昇に支援され、144円80銭台へ一段高となった。終盤は、長期金利の上昇一服や主要株価指数の大幅安で、143円40銭~144円20銭台へ水準を切り下げた。

 6日の東京早朝は買い戻しが強まり、145円70銭台へ上昇。午前は、日経平均株価の急反発や時間外取引での米長期金利上昇でじり高歩調となり、146円30銭台まで値を伸ばした。その後は、日経平均の上昇一服などで144円30銭台に押し戻される荒い値動きとなった。

 日経平均は、暴落した前日の反動で買い戻しが強まり、過去最大の上げ幅を記録。ドル円も巻き戻しが加速し、前日の海外市場の安値から4円以上上昇した。市場関係者は「株式、為替市場ともに行き過ぎた動きで、ドル円はいったん148円程度まで戻す可能性がある」(国内銀行)との見方を示している。

 ユーロは朝方に比べ対円で下落、対ドルは小動き。正午現在は、1ユーロ=159円13~15銭(前日午後5時、157円08~12銭)、対ドルでは1.0951~0952ドル(同1.0948~0949ドル)。