株急落、一時3000円安 円急騰142円台、米景気懸念 日銀利上げ姿勢に市場動揺

AI要約

週明け5日の東京株式市場で、日経平均株価が前週末比3000円を超える値下がりし、7カ月ぶりに3万3000円を割り込んだ。

米国経済の悪化と円高・ドル安の影響で全面安の展開となり、日銀の利上げ継続と米国の利下げ懸念がリスク回避を促している。

「円安・株高」トレンドが逆転し、外為市場での金利差縮小や円相場の上昇が投資家の動向に影響している。

 週明け5日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前週末比3000円を超えて値下がりし、1月4日以来、約7カ月ぶりに3万3000円を割り込んだ。米国経済の悪化に対する警戒感と一時1ドル=142円台に急騰した円高・ドル安を背景にほぼ全面安の展開で、前週末2日の2216円安に続く連日の急落となった。

 日銀が利上げ継続に積極姿勢を見せる中、米国が9月にも大幅利下げに踏み切るとの見方から外為市場では金利差の縮小が意識され、円相場が1月初旬以来となる142円台前半に上昇。投資家のリスク回避姿勢が強まり、年初から続いた「円安・株高」は逆回転の様相を呈している。