〔東京外為〕ドル、一時142円台前半=日経平均暴落で大幅続落(5日午後3時)

AI要約

5日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場は、急落後に買い戻され142円台後半に持ち直すも、142円60~63銭と大幅ドル安・円高の状況。

ドル円はリスク回避の円買いで円高基調となり、日経平均の急落に連動して下落。海外市場でも急落し、一時142円20銭台まで下落した。

ユーロも対円で急落し、対ドルは小動き。市場は不安定で底打ちの兆しが見られない状況。

 5日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の暴落を受けて一時1ドル=142円台前半に大幅続落した。その後は買い戻され142円台後半に持ち直している。午後3時現在は、142円60~63銭と前週末(午後5時、149円24~25銭)比6円64銭の大幅ドル安・円高。

 ドル円は早朝、前週末の海外時間に急落した流れを受け、146円40銭台で取引された。午前9時前後に145円50銭台に下落。その後は、日経平均の急落を眺めてリスク回避の円買いが続き、仲値過ぎに144円70銭台に下落。正午前後はいったん持ち直したが、午後は日経平均が暴落状態となり、ドル円も142円20銭台へと一気に下値を切り下げた。午後3時にかけてはやや買い戻しが入っている。

 前週末の海外市場では、欧州時間は148円80銭台で推移したが、米国時間に急落した。7月の米雇用統計の悪化を受け、147円近辺まで急落。いったん持ち直したが、終盤にかけては146円50銭台に下落した。

 東京時間は日経平均が「売りが売りを呼ぶ展開で下げ止まらない状態」(FX業者)となり、ドル円もリスク回避の円買いが活発化。「株と同様にドル円は売りが売りを呼ぶ循環になった」(為替ブローカー)とされ、午後は一時フリーフォールの様相が強まった。足元では142円台で下げ止まったが、「市場全体が不安定で、ドル円が底打ちしたとは言い難い」(同)との声が聞かれる。

 ユーロも午後は対円で急落。対ドルは小動き。午後3時現在、1ユーロ=155円62~63銭(前週末午後5時、161円24~25銭)、対ドルでは1.0913~0913ドル(同1.0805~0805ドル)。