世界的株安でビットコインも急落、一時4万9000ドル台に

AI要約

ビットコインとイーサリアムが急落し、6カ月ぶりの安値を記録。

米国株式市場も急落し、主要株価指数が大幅下落。

ビットコインは金融大手の承認を受けて上昇していたが、完全な転換点を示す。

世界的株安でビットコインも急落、一時4万9000ドル台に

暗号資産のビットコインとイーサリアムは米国時間8月5日に急落し、約6カ月ぶりの安値に落ち込んだ。

ビットコインは5日の早朝に15%急落して2月下旬以来の安値の4万9443ドルに沈み、その後は上昇して5万4300ドル付近で取引されている。イーサリアムも5日朝に約11%安の2386ドルに沈み、6カ月ぶりの安値をつけた。ドージコインも、10%以上下落して6カ月ぶりの安値の約10セントをつけた。

CoinSharesのデータによると、ビットコインからは今回の暴落に先行する形で資金が流出し、8月3日までの1週間で、4億ドル(約585億円)の資金を失っていた。イーサリアムは、同期間に1億4600万ドル(約212億円)を失っていた。

今回の暗号資産の急落は、米国株式市場の急落とも一致している。ダウ平均は、5日に2.5%以上下落して2022年9月以来の急落を記録した。ハイテク株が多いナスダックも3%近く下落し、S&P500も3%下落した。この下落は、ハイテク大手の下落に主導され、アップルは8%安、エヌビディアは14%安、アマゾンは8%安、メタは7%安、グーグルの親会社であるアルファベットは6%安を5日の日中の取引で記録した。

5日の暗号資産の急落は、3月にビットコインが6万9000ドルの大台に達した時点からの完全な転換点を示している。この上昇は、ブラックロックやフィデリティを含む一連の金融大手が、現物ビットコインETFを承認したことを受けてのものだった。

2008年に法定通貨の代替手段として作成されたビットコインは、2017年に初めて1万ドルの大台に乗っていた。その後、コロナ禍の初期の2020年に急騰したビットコインは2021年11月に6万1000ドルを超えたが、2022年には高インフレと迫り来る景気後退の懸念の中で1万6000ドル台に沈んでいた。