暗号資産関連株も大きく下落──コインベース、マイクロストラテジー、マイニング企業も

AI要約

中東での緊張と世界経済への懸念から、ビットコインとイーサリアムが急落。

アメリカの経済データを受けて暗号資産市場が下落し、中東情勢も影響。

ビットコイン、イーサリアムを含む暗号資産市場全体が大きく落ち込む中、関連企業の株価も急落。

暗号資産関連株も大きく下落──コインベース、マイクロストラテジー、マイニング企業も

中東での緊張の高まりと世界経済の強さへの懸念から、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はここ数カ月で最低の水準まで急落した。

暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)はアメリカの市場前取引で9%以上下落した。ビットコインを購入する方針を持ち、全供給量の1%以上を保有するソフトウェア開発会社マイクロストラテジー(MicroStrategy)は13%下落した。暗号資産運用会社のコインシェアーズ(Coinshares)はスウェーデンで7.5%下落した。

世界最大の経済大国であるアメリカで、以前考えられていたほど堅調でない可能性を示すデータが発表され、暗号資産は下落した。5日にアメリカ労働省が発表した雇用統計は予想を下回り、失業率も予想を上回った。中東では、イスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が先週テヘランで暗殺されたことを受け、イランがイスラエルを攻撃すると警告し、緊張が高まった。ハニヤ氏は2018年にアメリカによってテロリストに指定されていた。

時価総額最大の暗号資産であるビットコインは5日に15%も下落し、2月以来初めて5万ドルを割り込んだが、その後回復して5万2000ドル前後で取引された。2位のイーサリアムは7日連続で下落し、2021年5月以来の下げ幅を記録した。広範な暗号資産市場の指標であるCoinDesk20指数(CD20)は20%近く下落し、協定世界時(UTC)午前9時時点で16%安だった。アジアとヨーロッパの株式市場も下落した。

マイニング企業株もビットコインとともに急落した。マラソン・デジタル(Marathon Digital)とアイリスエナジーIris Energy)はともに14%近く下落、ハット8(Hut 8)は12%下落、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は11%下落した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Crypto Stocks Slump as Bitcoin, Ether Tumble