英サービスPMI改定値、7月は52.5へ上昇 総選挙受け景況感改善

AI要約

英国のサービス部門購買担当者景気指数が改定値で上昇し、楽観的な見通しと新規事業の急増が報告された。

総選挙の結果と金利低下への期待が成長を後押しし、雇用も高水準を記録した。

物価上昇圧力は低水準だが、歴史的に高く、イングランド銀行の利下げに対する慎重な姿勢に影響を及ぼす可能性がある。

英サービスPMI改定値、7月は52.5へ上昇 総選挙受け景況感改善

[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表した7月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.5と、前月の52.1から上昇した。速報値の52.4から小幅に上方修正された。

7月4日の総選挙で労働党が勝利したことを受けて楽観的な見方が強まり、新規事業が急増し、雇用は1年強ぶりの高水準を記録した。

新規事業指数は昨年5月以来の高水準となり、事業見通しを示す指数は5カ月ぶりの高水準となった。S&Pグローバルは総選挙の結果と金利低下への期待が要因と分析した。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのプリンシパルエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は「下半期に入ってまだ1カ月だが、今回の結果は第3・四半期の成長率が妥当な水準になることを示唆している」と述べた。

物価上昇圧力は2021年初め以来の低水準付近だが、依然として歴史的に高水準にあり、追加利下げに慎重な姿勢を示すイングランド銀行(英中央銀行)にとって懸念材料だと指摘した。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは52.8と、6月の52.3から上昇した。速報値は52.7だった。