6月支給の厚生年金と国民年金、いくら増えた?【次回支給は8月】年金受給額の実態を解説

AI要約

2024年6月から年金が2.7%増額され、生活費の負担を軽減するための重要な改定が行われました。

増額は歓迎されるものの、物価上昇率や生活費の変動により、実質的な生活の改善がどうなるかは不透明です。

年金の増額に伴う変化を把握し、老後の生活設計に役立てることが重要です。

6月支給の厚生年金と国民年金、いくら増えた?【次回支給は8月】年金受給額の実態を解説

2024年6月から年金が増額されたことをご存知ですか? 

厚生労働省が2024年1月19日に発表した情報によると、2023年度比で年金額が2.7%増額されることになりました。

しかし、この増額が実際の生活にどれほどプラスになるかには疑問の声もあります。

このため、年金生活者や収入が限られている方々にとっては、依然として厳しい状況が続いています。

そこで本記事では、2024年6月支給分からの年金増額の詳細とその具体的な金額について解説します。

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老後の生活を支える重要な収入源である公的年金は2.7%増加し、初回支給日は6月14日でした。

まずは、公的年金の金額例を確認していきましょう。

 ・国民年金(老齢基礎年金):6万8000円(1人分※1)

 ・厚生年金:23万483円(夫婦2人分※2)

※1昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万7808円(対前年度比+1758円)です。

※2平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。

※ただし、2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234円)。また、厚生年金の金額は夫婦2人分となっていますが、これは「40年間会社員として月額43万9000円を稼いだ夫の厚生年金と国民年金」と「40年間専業主婦(もしくは自営業など)だった妻」を想定。

2023年度の国民年金(老齢基礎年金)の満額は6万6250円でしたが、2024年度には6万8000円に増額されます。これは、生活費の負担を少しでも軽減するための重要な改定です。

2023年度の夫婦世帯モデル年金額は22万4482円でしたが、2024年度には6001円の増額となり、22万8483円になります。

増額は歓迎されるニュースですが、物価上昇率や生活費の変動により、実質的な生活の改善がどこまで実現するかは慎重に見守る必要があります。年金の増額に伴う変化をしっかり把握し、老後の生活設計に役立てていきましょう。