〔東京外為〕ドル、一時148円台半ば=日経平均急落で大幅下落(1日正午)

AI要約

ドル円相場は日経平均株価の急落により大幅に下落し、リスク回避の流れが強まった。しかし、後に持ち直して149円台後半で推移。

前日の海外市場では日銀の追加利上げやパウエルFRB議長の発言が影響し、動きが激しかった。日米金利差の縮小への懸念が根強く、上値が重い状況。

ユーロも対円は続落し、対ドルは小動き。現在の相場は1ユーロ=162円14~17銭、対ドルでは1.0826~0826ドル。

 1日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の急落を眺めてリスク回避のドル売り・円買いが強まり、一時1ドル=148円台半ばへと大幅に下落。その後は149円台後半に持ち直している。正午現在、149円77~78銭と前日(午後5時、150円91~93銭)比1円14銭の大幅ドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外時間に売られた流れを受け、150円前後で取引された。いったん買われたものの、午前9時以降は日経平均の急落を背景にリスク回避の円買いが強まり、仲値過ぎに148円50銭前後に下落。同水準では買い戻しが入り、正午前後は149円70銭台に持ち直している。

 前日の海外市場では、欧州時間の序盤は日銀の追加利上げを受けた売りが続いて150円付近に下落。米国時間の序盤には149円60銭台に続落した。中盤には151円20銭台に浮上したが、終盤はパウエルFRB議長の利下げ示唆を受け、149円60銭前後に反落。同水準では買い戻しが入り、やや持ち直した。

 日銀は前日、追加利上げを決定。一方、FOMC後の会見でパウエルFRB議長は9月利下げの可能性を示唆。これにより、「日米金利差は縮小に向かう」(FX業者)との見方から、東京時間も「ドル買い・円売りを手仕舞う動きが活発化した」(為替ブローカー)という。また、「日経平均の急落でリスク回避の円買いも強まった」(同)とされる。足元では持ち直したが、「なお上値は重い」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロも午前9時以降、対円は続落。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=162円14~17銭(前日午後5時、163円26~27銭)、対ドルでは1.0826~0826ドル(同1.0817~0818ドル)。