FOMC、政策金利据え置き決定-利下げ近づいていることを示唆

AI要約

米連邦公開市場委員会(FOMC)は、主要政策金利を20年ぶり高水準で維持し、それが8回連続の決定であると発表。

政策金利の引き下げが近づいている可能性が示唆された一方で、インフレ鈍化や労働市場の冷え込みが懸念されていることも明らかに。

声明文では、インフレ目標への進展が見られる一方で、雇用とインフレのバランスへのリスクが考慮され、委員会の判断に影響を与えている。

FOMC、政策金利据え置き決定-利下げ近づいていることを示唆

(ブルームバーグ): 米連邦公開市場委員会(FOMC)は、7月30-31両日に開催した定例会合で、主要政策金利を約20年ぶり高水準で据え置くことを決定した。据え置きは8会合連続。一方、インフレ鈍化と労働市場冷え込みの中で政策金利の引き下げが近づいていることを示唆した。

フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは5.25-5.5%。据え置きの決定は全会一致だった。

FOMCは声明の文言に複数の修正を加えた。これまでの声明はインフレリスクにのみ焦点を合わせていたが、今回は「2大責務の両面のリスクに留意する」との文言に変更された。

声明では「ここ数カ月、委員会が目指す2%のインフレ目標に向けたさらなる幾分かの進展が見られた」とし、「雇用とインフレの目標達成に対するリスクは、より良いバランスへと移行し続けていると委員会は判断している」とした。

原題:Fed Officials Hold Rates Steady, Signal First Cut Is Nearer(抜粋)

--取材協力:Chris Middleton.

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