追加利上げに2人反対 日銀審議委員の中村、野口両氏

AI要約

日銀は31日、追加利上げの決定について、9人の政策委員の内7人が賛成し、審議委員の中村豊明、野口旭は反対した。

中村氏は次回の金融政策決定会合でより慎重に変更を判断すべきと主張し、野口氏も賃金上昇の影響をよく見極める必要があると述べた。

日銀の委員達は経済状況を慎重に判断する必要があるとの意見が分かれた。

 日銀は31日、追加利上げの決定には投票権を持つ9人の政策委員のうち、植田和男総裁ら7人が賛成し、審議委員の中村豊明、野口旭の両氏は反対したと公表した。

 

 日銀の公表文によると、中村氏は「次回の金融政策決定会合で法人企業統計などを確認してから、変更を判断すべきで、今回は考え方を示すにとどめることが望ましい」と主張。野口氏は「賃金上昇の浸透による経済状況の改善をデータに基づいてより慎重に見極める必要がある」と反対した。

 中村氏は日立製作所出身、野口氏は積極緩和論者「リフレ派」として知られる。