中国=BEVというわけでもなし! インドネシアではHEVやICE車を併売する中国メーカーが多い

AI要約

ジャカルタで開催された「ガイキンド国際オートショー(GIIAS)2024」の様子を紹介。

中国メーカーやベトナムの自動車メーカーが初出展し、会場が拡大した。

プレスパスの発行トラブルや大統領の出席変更など、様々なドラマがあった。

中国=BEVというわけでもなし! インドネシアではHEVやICE車を併売する中国メーカーが多い

 インドネシアの首都ジャカルタ郊外のタンゲランというところで7月28日までの会期で「ガイキンド国際オートショー(GIIAS)2024」が7月18日に開幕した。例年は、日本でいうところの「お盆」のタイミング(つまり8月)に開催されていたのだが、今年は例年より1カ月ほど早い開催となった。

 前回に比べ、GAC(広州汽車)アイオンやBAIC(北京汽車)、JETOUR(奇瑞[チェリー]汽車系)といった中国メーカー、そしてベトナムの「VINFAST(ビンファスト)」の初出展もあり、完成車メーカー展示ブースが増え、それまでコンベンションホール内に出展していた用品系ブース会場併設の駐車場一部に追いやられ、特設テントが新たに設けられた。

 また、いままでは所管大臣などを招待した「開幕式」を開幕日に行い、開幕日の午後から各出展メーカー個々のプレスカンファレンスが行われていたのだが、出展メーカーが増えすぎたこともあるのか、開幕日前日を「プレスデー」として、朝から夕方まで複数のブランドのカンファレンスを同時進行させる形で行われた。

 余談となるが、プレスパスの発行トラブル(申請したのに発行されていない)はいままでもそれほど珍しくなくあったのだが、今回は海外メディアだけではなく、地元メディアでも広くプレスパス発行トラブルが発生していた。しかも紙ベースのリストに名前があってもデータがないとか、スタッフごとのパソコン内の申請データがそれぞれ異なったリストになっているとか、まさに大混乱。

「じつは開催直前にインドネシアでは国家規模でサイバーアタックがあり、いまも(プレスデー時)社会問題となっています。たぶんその影響ではないでしょうか」とは事情通の話であった。

 ちなみに今回の開幕式では、当初ジョコ・ウィドド大統領が出席するとのことであった。当日朝になると、自動小銃を持った多数の兵士が会場に配置されていたので、「やはり大統領なのか」と思っていたら、アマルフ・アミン副大統領の出席となっていた。