「メダルも視野だった」宮田選手が五輪出場辞退、スポーツにおける「罰」が与える影響

AI要約

宮田笙子選手が代表行動規範違反でチームを離脱し、パリ五輪出場を辞退することがわかった。

日本体操協会によると、宮田選手は喫煙と飲酒行為の疑いが発覚したため、処分を受けた。

様々な意見がある中、橋下徹氏は団体規律を重視し、処分は妥当だと述べている。

「メダルも視野だった」宮田選手が五輪出場辞退、スポーツにおける「罰」が与える影響

 体操女子のパリ五輪日本代表で主将に選ばれていたエースの宮田笙子選手が、代表行動規範に違反した疑いでチームを離脱することが2024年7月18日にわかった。日本体操協会の説明によれば、喫煙だけでなく、飲酒行為まで発覚したという。その結果、宮田選手はパリ五輪出場を辞退することになった。彼女はメダルを獲得できる実力の持ち主だったようだ。スポーツにおいて規律を守るための「罰則」は付き物だが、今回のチーム離脱という処罰に対しては、賛否が分かれているようだ。

 体操女子日本代表について、選手としてロンドン五輪に出場した田中理恵さんは以前、以下のように語っていた。

「日本の美しい体操は必ず高い評価を得られるでしょう。宮田を軸にミスなく演技すれば、団体のメダルは夢ではないと思います」

(デイリー新潮 2024年5月29日)

 どういう経緯をたどったのかはわからない部分があるが、結果として有望なメダル候補を辞退させることになった日本体操協会のとった行動に対して、賛否両論が巻き起こっている。

 団体規律の観点から、五輪に出場できない処分が妥当だとするのが、橋下徹氏だ。橋下氏はXに以下のように投稿している。

「たとえば合宿所に他人を連れ込まない、異性の部屋に行かないなど、法律違反にもならないことがいくつもあります。もちろんやり過ぎはあかんけど、4月にはハンドボールの代表選手が合宿所に他人を連れ込んで活動停止処分になった。俺はこの処分は妥当という考え。団体規律=団体活動の場における規律をどこまで求めるかというところでの考えの違いやね」

「今回の件は宮田さんが成人になったとしても代表は辞退となるでしょう。未成年の喫煙・飲酒が問題なのではなく、団体活動の場であるトレーニングセンター内での飲酒が問題なのです。ここは未成年・成年関係のない団体規律違反です」(7月21日)

 罰とは、権威ある人物・組織が不適切な行動に対して刺激(注意する、怒る、腕立て伏せをさせる、叩く)を与えたり、スポーツへの参加を中止させたりすることで、その行動が繰り返される可能性を減らそうとするものだ。