〔米株式〕NYダウ大幅続伸、一時700ドル超高(26日午前11時54分)

AI要約

ニューヨーク株式市場は、米国のインフレ鈍化を受けて大幅に上昇し、早期利下げ期待が高まっている。

米個人消費支出物価指数が市場予想に合致し、インフレの鈍化基調を確認。FRBの早期利下げ観測が強まっており、9月のFOMCでの利下げ期待が高まっている。

個別銘柄では、3Mの急伸やデクスコムの急落などが見られる。

 【ニューヨーク時事】週末26日午前のニューヨーク株式相場は、米国のインフレ鈍化を示す経済指標の発表を受け、早期利下げ期待が強まり、大幅続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時、前日終値比で700ドルを超えた。ダウは午前11時54分現在、705.02ドル高の4万0640.09ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は165.67ポイント高の1万7347.39。

 米商務省が朝方発表した6月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.5%上昇と、伸び率は前月(2.6%)から小幅低下し、市場予想と一致。インフレの鈍化基調を確認する結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げに動くとの観測が改めて台頭。市場では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%利下げが決定されるとの期待が強まっている。

 個別銘柄では、スリーエム(3M)が20%近く急伸し、ダウ平均の上げを先導。堅調な四半期決算に加え、通期の業績見通し引き上げをはやして買い進まれている。一方、持続血糖測定(CGM)器などを手掛ける米医療機器メーカー、デクスコムは業績見通し引き下げが嫌気され、40%超急落している。