ハリス氏、副大統領候補探しを本格化-正式指名の投票迫る

AI要約

ハリス副大統領はバーチャル形式の点呼投票に向け副大統領候補選考を本格化させている。

選考は大統領職を引き受けられる相手や経済的価値観を共有できるパートナーを求めて進行している。

民主党全国大会での投票日が迫り、ノースカロライナ州のクーパー知事などが激戦州からの候補として挙がっている。

(ブルームバーグ): 米民主党の大統領候補になることが確実視されているハリス副大統領は、正式指名に向けたバーチャル形式の点呼投票が迫る中、副大統領候補の選考を本格化させている。

ハリス陣営の広報担当者、ケビン・ミュノス氏によると、ハリス氏は候補者の精査を開始するようチームに指示。大統領選の出馬表明からわずか数日で取り組みを加速させている。ミュノス氏は「そのプロセスは本格的に始まっている」と発表文で明らかにした。

必要であれば大統領職を引き受け、その役割を十分に担える副大統領候補をハリス氏は求めていると、選挙キャンペーン関係者は明らかにした。中産階級の強化や機会均等など、ハリス氏の経済的価値観を共有できるパートナーとしても選考している。

投票日まであと100日余りとなり、この人選は選挙戦において極めて重大な決定となる。バイデン大統領の進退を巡り1カ月に及んだ民主党の内紛に加え、世論調査で共和党候補のドナルド・トランプ氏が優位に立っていることを受け、ハリス氏は失地回復を図っている。

民主党全国大会(DNC)の代議員は今後2週間以内にバーチャル形式で会合を開き、大統領候補としてのハリス氏とその副大統領候補を決定する。8月1日から7日の間に実施される投票の日程は、大会の共同議長によって決定される。

党大会は8月19日にシカゴで開催される。

ノースカロライナ州のクーパー知事やケリー上院議員(アリゾナ州)、ペンシルベニア州のシャピロ知事、ミネソタ州のウォルツ知事をはじめとする激戦州の知事や上院議員を中心に、選考に関する臆測が飛び交っている。

レモンド商務長官も審査資料を受け取ったうちの1人だと、この件に詳しい関係者は語っている。2020年の大統領選で民主党候補指名争いに参加したブティジェッジ運輸長官は、副大統領候補になることに前向きであると示唆している。

人種と性別が2024年の選挙に影響することを認識した上で、ハリス氏は主に男性の白人候補を検討している。副大統領として歴史に名を残したハリス氏は、米国史上初めて主要政党の指名を獲得した非白人の女性となる。