ハリス氏を8月7日までに大統領候補指名、米民主党が前倒しを決定

AI要約

ハリス副大統領が新たに大統領候補として当選を目指す民主党は、全国大会の代議員がオンライン形式の会合で正副大統領候補を認定することを決定した。

オンライン形式の点呼投票は2週間以内に行われ、党の正副大統領候補を早期に確定させるための準備が進められている。

副大統領候補の選考は急がれており、ハリス氏が検討中の候補には複数の知事や上院議員の名前が挙がっている。

ハリス氏を8月7日までに大統領候補指名、米民主党が前倒しを決定

(ブルームバーグ): 11月の米大統領選で、ハリス副大統領が新たに大統領候補として当選を目指す民主党は、全国大会の代議員が向こう2週間以内にオンライン形式の会合を開き、党の正副大統領候補を正式に認定することとなった。

民主党全国大会の議事運営委員会が24日、オンライン形式の点呼投票プロセスを圧倒的多数で承認した。これにより、イリノイ州シカゴで8月19-22日に開かれる全国大会よりも前に、正副大統領候補を正式に確定するのに必要なハードルを全てクリアした。

オンライン形式の点呼投票は8月1-7日のいずれかの時期に開催され、正確な日程は民主党全国委員会のハリソン委員長と全国大会のムーア議長が決める。

バイデン大統領が21日に選挙戦撤退を決めたことに伴う動きで、ハリス氏は副大統領候補の選考を早急に進めなければならない状況にある。バイデン氏による支持表明を受け、ハリス氏はわずか48時間で党の大統領候補指名を事実上確実にした。

ハリス氏が検討中と考えられる副大統領候補にはケンタッキー州のビシア知事やノースカロライナ州のクーパー知事、ペンシルベニア州のシャピロ知事、ミネソタ州のワルツ知事、アリゾナ州選出のケリー上院議員らの名前が挙がっている。

ハリス氏が民主党大統領候補指名の場合、想定される副大統領候補

選考プロセスに詳しい関係者1人の話では、ホルダー元司法長官が副大統領候補の身辺調査を行っている。

民主党の担当者の話によれば、候補者認定期限を州法で当初8月7日としていたオハイオ州を筆頭に、一部の州が早めの期限を設定していたことから、候補者の名前が確実に投票用紙に記載されるよう間に合わせるため、プロセスを前倒しにしている。

オハイオ州のデワイン知事(共和)はその後、候補者認定期限を9月1日に遅らせる新たな州法に5月に署名したが、民主党は正副大統領候補の投票用紙記載に異議を唱える法的措置が共和党側から取られる可能性を回避するため、当初の期限が引き続き有効であるかのように想定して対応している。