肥薩おれんじ鉄道、10月1日に運賃を改定 10キロ区間の特定運賃は廃止

AI要約

肥薩おれんじ鉄道が鉄道事業の旅客運賃を改定する申請を国土交通省に行った。

改定後の運賃は、大人普通運賃や定期券運賃が変更され、障がい者割引の要件も変更される。

改定の背景や目的を述べた上で、10月1日に運賃の改定を予定している。

肥薩おれんじ鉄道、10月1日に運賃を改定 10キロ区間の特定運賃は廃止

 肥薩おれんじ鉄道は26日、鉄道事業の旅客運賃上限変更に関する認可を、国土交通省九州運輸局に申請した。

 改定後の大人普通運賃は、初乗り区間(3キロ以内)が230円(現行190円)、6キロ超9キロ以内が340円(現行280円)9キロ超12キロ以内が400円(現行350円)など。10キロ区間の特定運賃(280円)は廃止する。

 定期券運賃は改定後、大人通勤定期(1か月)が1キロ超2キロ以内で8440円(現行5790円)など、通学定期券(1か月)が1キロ超2キロ以内で4550円(現行3050円)などとなる。改定後の定期券運賃(1か月)の割引率は、通勤定期が42.64パーセント(現行52.33パーセント)、通学定期が70.59パーセント(現行76.08パーセント)。なお、通学定期については、有効期間を学期ごとに区分した「学期定期」を新設する。

 また同社は、「障がい者割引」の適用時に「101キロ以上」という要件を設定しているが、これを廃止する。このほか、入場券料金は200円(現行160円)に改定する。

 肥薩おれんじ鉄道は、運賃の改定について、沿線地域の人口減少や、新型コロナウイルス感染症の影響、資材仕入やエネルギー価格、人件費の高騰といった背景があると説明。厳しい状況を改善し、地域公共交通として安全・安心のサービスを持続的に提供すること目的に、運賃の改定を決定したとしている。

 運賃の改定日は、10月1日を予定している。