PCなしで天体望遠鏡のオートガイドを可能にする「StarSense Autoguider」
株式会社ビクセンは、PCを使わず天体望遠鏡のオートガイドが可能になる「StarSense Autoguider」を8月1日(木)に発売する。価格は17万6,000円。
Celestron製の自動導入天体望遠鏡と組み合わせて利用するオートガイド用ユニット。光学デザイナーのMark Ackermann氏が考案した。
「StarSenseテクノロジー」を搭載し、自動で星空を撮影し、基準となる星を認識する。アライメントは約3分で自動完了。極軸のズレも検知可能。
小型で鮮明な像を得られる光学設計や、街中での撮影にも適している点が特徴的。また、より素早く目標天体を視野中心に導入できる利点もある。
株式会社ビクセンは、PCを使わず天体望遠鏡のオートガイドが可能になる「StarSense Autoguider」を8月1日(木)に発売する。価格は17万6,000円。
Celestron製の自動導入天体望遠鏡と組み合わせて利用するオートガイド用ユニット。光学デザイナーのMark Ackermann氏が考案した。「観察したい天体を接眼レンズやレンズ交換式カメラなどの視野の中心に自動で誘導する」「撮影時に天体の動きに合わせて自動補正する」といったオートガイドが利用できるようになる。
アライメント(コントローラー中の星図データと実際の星を一致させる作業)に慣れていない初心者や、街明かりで明るい星が見えない環境、PCなしでオートガイドを利用したいといった需要に応える。
自動で星空を撮影し、基準となる星を認識する「StarSenseテクノロジー」を搭載。自動導入天体望遠鏡のアライメントは、約3分で自動完了できるという。
操作は、天体望遠鏡付属のNexStar+ハンドコントローラー、天体望遠鏡内蔵のWi-Fiもしくは、SkyPortal Wi-Fi Moduleを使用したSkyPortalアプリで行う。
ダブルガウス型4枚レンズの光学設計により、小型の鏡筒ながら、鮮明な像が得られるという。焦点距離は120mm。撮像素子はソニー製の裏面照射型CMOSセンサー(IMX290LLRモノクロCMOSセンサー)。明るい街中でもオートアライメントが可能としている。
極軸のズレを検知する機能も有している。Celestron製の赤道儀を接続することで、極軸を合わせるための調整手順がNexStar+ハンドコントローラーに表示される仕組み。
鏡筒には、2インチ(M48mm×P0.75)のフィルター取り付けネジを備えた。
なお、Celestron製の自動導入天体望遠鏡の中には、目標天体をできるだけ視野中心に導入する精密移動(正確なGOTO)機能の搭載モデルがある。目標天体を自動導入する前に、目標天体の近くの明るい星を視野中心に導入することで、その後導入する目標天体を視野中心に導入していた。「StarSense Autoguider」に搭載された「StarSenseテクノロジー」によって、より素早く目標天体を直接視野中心に導入できるようになったという。
・光学系:ダブルガウス型(4枚)
・口径:28mm
・焦点距離:120mm(f/4.3)
・コーティング:フーリーマルチコーティング
・CMOSセンサー:Sony IMX290LLR、モノクロ、裏面照射型
・センサーサイズ:対角6.46mm
・ピクセルサイズ:2.9μm×2.9μm
・有効画素数:2.13M(1,920×1,080)
・プライマリーARMコア:2x Cortex-A53 1.4GHz
・セカンダリーARMコア:1x Cortex-M7 600MHz
・RAM:512MB
・ROM:4GB
・GPU:GC7000UltraLite
・AUX:Celestron架台接続用
・USB Type-C:PC接続、Live Viewでのピント調整、ファームウエアアップデート
・対応機種:Advanced VX、CGE Pro、CGX/CGX-L、CPC/CPC DX、CGEM II、NexStar SEシリーズ、CGEM/CGEM DX、NexStar Evolution