大丸松坂屋も1月2日を休業に 25年ぶり見直し

AI要約

大丸松坂屋百貨店は2025年1月2日を休業にし、元日・2日の2日間を休業日とする発表を行った。

小売業の人手不足が深刻化する中、コロナをきっかけにした働き方の見直しで、松屋、高島屋、丸井など他の企業も同様の取り組みを行っている。

福袋商戦と冬物のクリアランスセールの展開が落ち着き、従業員の働きやすさを重視する時代において、初売りの日程変更は長期的にメリットがあると判断されている。

大丸松坂屋百貨店は25日、全国15店舗で2025年1月2日を休業にすると発表した。元日・2日の2日間を休業日とし、3日から初売りを行う。2日を休業日にするのは2000年以来25年ぶり。小売業の人手不足が深刻化する中、商習慣を見直し、従業員の満足度を高める。

コロナをきっかけにした働き方の見直しで、元日・2日の2日間を休業日とする動きが相次いでいる。松屋は24年から実施し、高島屋も25年から実施することを発表した。百貨店業態ではないが、丸井は23年から元日・2日・3日の3日間を休業にした。

福袋商戦と冬物のクリアランスセールが始まる1月2日の初売りは、これまで百貨店にとって年間で最も売上高が多い日だった。だが近年は福袋やセールの集客力が落ちる傾向にある。初売りが稼ぎどきであることに変わりはないが、従業員の働きやすさを優先した方が長期的に見てメリットになると判断した。