大人気の『カットスイカ』カットしても汁が出にくく進化した品種も登場 「大きいのもいいけど、カットでもすごくおいしい」

AI要約

暑い夏に人気急上昇中のカットフルーツについて取材。手軽で便利なカットフルーツが特に注目されており、特にカットスイカが人気を集めている。

スイカの品種開発を行ってきた萩原農場による新品種「ぷちっと」は、果肉がしっかりしていて汁が出にくい特徴を持っており、食感も楽しい。

暑い夏にぴったりのカットスイカは、スーパーで手軽に購入できるだけでなく、手に取りやすく消費者にも利便性が高い。簡単な水分補給にも最適だ。

大人気の『カットスイカ』カットしても汁が出にくく進化した品種も登場 「大きいのもいいけど、カットでもすごくおいしい」

連日猛烈な暑さが続いているが、暑い日が続くと、みずみずしいフルーツが食べたくなることも多いのではないだろうか。そんな中、いま人気が高まっているのが、カットフルーツだ。

人気とともに、われわれの知らないうちに進化している、カットフルーツの世界を取材した。

大阪市内のスーパーで、フルーツ売り場の様子を見てみると…

記者リポート:キウイやパインなど、色んな種類のカットフルーツの商品がなら並んでいます。

売り場の一角に、所せましと並べられているのは、「カットフルーツ」。

こちらの店舗で特に人気なのは、新鮮なフルーツを店内でカットして盛り付けた商品。

売り場では、多くの人がカットフルーツを購入する様子が見られた。

買い物客:大きいのもいいんですけど、今カットでも、すごくおいしい、手頃だし。

買い物客:それぞれで買うと高いですけど、まとめてちょっとの量が食べられるので、よく買っています。

食に「簡単」「便利」を求める動きが強まっているといわれる中、こちらの店舗でもカットフルーツの売り場が拡大しているという。

ライフセントラルスクエア西宮原店 農産部門担当:即食需要が高まっている。手軽にフルーツをいただけるカットフルーツは重要性が高まっている。

その中でも、いま特に注目を集めているのが、カットスイカだ。

かつては皮付きの丸まる1個や、くし形で売られているのが定番だったスイカだが、近年は皮なしのカットスイカの人気が急上昇。

ここ10年で売り上げは2.2倍となり、長年カットフルーツ界の「王者」だったパインを追い抜いた。

ライフセントラルスクエア西宮原店 農産部門担当:夏の旬の商品なので、特に梅雨が明けて30度を超えてくると、(カット)スイカの需要高まって、よく売れる。

カットスイカの人気にあわせ、進化をとげた新たな品種も登場している。

奈良県・田原本町にある、萩原農場。

100年以上にわたってスイカの品種開発を行ってきた、まさにスイカ研究のトップランナーだ。

そんな萩原農場で開発されたのが、

萩原農場技術開発部 坂本勝汰さん:これが『ぷちっと』になります。

現在、近畿や東海地方などのスーパーでも購入することができるという「ぷちっと」。

スーパーでは、7割ほどが「カットスイカ」として売られている品種だ。

一見、普通のスイカのようにも見えるが、「カットスイカ」として人気を集める理由は、その果肉にあるという。

萩原農場 技術開発部 坂本勝汰さん:果肉がしっかりしているので、硬く締まった状態を維持できる。

カットフルーツといえば、買ってしばらくすると下に汁がたまるのが「あるある」だが、「ぷちっと」は果肉が硬いため、カットしても汁が出にくくなっているのだ。

萩原農場 技術開発部 坂本勝汰さん:消費者の皆さまに手に取ってもらうときに、ドリップ(汁がこぼれる)が少ない方が新鮮に見えるし、こぼれづらいというのがメリットになるかなと思います。

種が小さく、なんと種ごと食べられるという「ぷちっと」。

肝心のお味は…

記者リポート:とても甘いのと、種が本当に小さいです。身がかたいので食感がシャキシャキとしていて、とても楽しいです。

糖度は、一般的なスイカを大きく上回る14.2度。

食べやすく、甘い、進化したカットスイカ。この暑い夏に楽しんでみてはいかがだろうか。

萩原農場技術開発部 坂本勝汰さん:カットとかブロックなら、ゴミの問題も少ない。消費者の方に手にと取ってもらう機会が多くなると思っている。手軽に食べたいと思ったら、スーパー行って買ってもらう気持ちで、水分補給も兼ねて、スイカを食べてもらえればと思います。

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月22日放送)