ブロッコリー品薄 7割高 前進反動、暑さで

AI要約

ブロッコリーの品薄状況は深刻で、主要卸の価格が7割高まった。ピークを過ぎた減少幅が大きい中、品薄状態が続く見込み。

各地区の取引量は平年より早いピークを迎え、減少に転じている。暑さや少雨による生育停滞が影響している。

昨年の厳しい暑さから品薄や品質低下を懸念する声もあり、特売は打たず安定供給を目指す姿勢。

ブロッコリー品薄 7割高 前進反動、暑さで

 ブロッコリーが品薄高となってきた。主要卸の23日の1キロ価格は、平年比7割高。入荷が前進してピークを過ぎたところに厳しい暑さが重なり、減少幅が大きい。当面は品薄で強含みが続きそうだ。

 各地区大手7卸の取引量は、平年(過去5年平均)より1旬早く7月上旬にピークが来た。その分、月後半は減少に転じ、中旬の取引量は平年比20%減。23日の日農平均価格は1キロ413円と、同72%高まで上昇した。

 北海道のJA伊達市は、今週の1日出荷量が約400ケース(1ケース10キロ)。「ピークが早く上旬に1000ケース出荷したが、その後は少雨による生育停滞もあり減り幅が大きい」とする。長野産も「暑さからこの時期の作付けは減少傾向で、再び増えるのは9月」(県内JA)という。

 昨年は厳しい暑さで8月後半から相場が急騰。東京の青果卸は「小売りは品薄や品質低下を懸念し、思い切った特売は打たない」とみる。北海道のJA道央は、株間を空けて風通しを良くしたり耐暑性を持つ品種を導入するなど対策を実施。「厳しい時期ではあるが生産を推奨し、安定供給につなげたい」考えだ。