猛暑日の炎天下にも負けない、暑さに強い多肉植物5種!

AI要約

多肉植物のプロ・長田研さんによる、暑さに強い多肉植物5種の紹介。40℃近い暑さにも耐えられるため、国内の暑い地域でも育てやすい。

管理のポイントとして、蒸れないように風通しの良い場所に置くことや寒さに弱いため冬の管理に注意が必要な点が挙げられる。

8月号の記事では多肉植物の名品が対決形式で紹介され、暑さや寒さへの耐性、株姿と花姿などが比較されている。

猛暑日の炎天下にも負けない、暑さに強い多肉植物5種!

『趣味の園芸』8月号の「最強多肉植物図鑑」では、あまたある多肉植物、そのなかでも最強といわれる名品たちが勢ぞろい。多肉植物のプロ・長田研さんにセレクトいただいた、暑さに強い多肉植物5種を紹介します。

●アデニウム・アラビクム

たいへん暑くなるアラビア半島原産なので、日本の真夏の炎天下でも問題なく育ちます。ただし風通しをよく。冬は落葉休眠します。

●サンセベリア ʻバナナʼ

太い葉を扇状に広げて育つ、存在感のある肉厚の葉が特徴的な品種。寒さに弱いので低温休眠時は必ず断水しましょう。

●パキポディウム 恵比寿大黒

複数の原種の交雑によりさらに丈夫になった園芸品種。タネから育てられるので個体差はありますが丈夫です。

●マテレア・シクロフィラ

コルク状の柔らかい表皮の塊茎からつるを長く伸ばし、紫褐色(しかっしょく)の花を咲かせます。

●プセウドボンバックス・エリプティクム

春から初夏に白~ピンク色の一日花を咲かせます。葉が大きいため蒸散量が多いので夏は水切れに注意しましょう。

どれも夏が生育期で夏の強い日ざしに負けない多肉植物たちです。この5種は40℃近い暑さにも耐えられるので、国内の暑い地域でも育てられます。 

暑さに強いとはいえ、蒸れないように風通しのよいところに置くことが管理の大前提です。逆に寒さには弱いので、冬は霜が当たらない場所に置き、5℃以下では明るい窓辺の室内管理で断水(水を与えない)が基本。どれも比較的入手しやすく、育てやすいのでビギナーにもおすすめです。

8月号では多肉植物の名品が勢ぞろい。暑さや寒さへの耐性、株姿と花姿、生育スピード、ふやし方など、それぞれの持ち味を対決形式で一挙紹介しています。ぜひあなたのお気に入りを見つけてください。

教えてくれた人/長田 研(おさだ・けん) 園芸研究家

アメリカ・バージニア大学で生物と化学を専攻。静岡県沼津市で多肉植物を中心にしたナーセリーを営む。タネまきはほとんど自らが手がけ、あまり流通していない種類について探究を続けている。その経験と幅広い知識で、初心者から愛好家までわかりやすいアドバイスで信頼が厚い。また国内外のイベントにも積極的に参加。著書に『NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO コーデックス』(NHK出版)ほか。

●『趣味の園芸』2024年8月号 「チャンピオンを探せ! 多肉植物最強図鑑」より