台湾輸出受注、6月は予想下回る前月比+3.1% 中国の需要低迷

AI要約

台湾の6月の輸出受注は市場予想を下回る増加率となった。

人工知能ブームが引き続き追い風だったが、中国からの受注やノートパソコン・携帯電話の受注が低調だった。

経済部は半導体とサーバーの需要は活気があるとしつつも、世界経済の成長には不確実性が残ると述べた。

台湾輸出受注、6月は予想下回る前月比+3.1% 中国の需要低迷

[台北 22日 ロイター] - 台湾経済部が22日発表した6月の輸出受注は前年同月比3.1%増の455億6000万ドルと、市場予想を下回った。

人工知能(AI)ブームが引き続き追い風となったものの、中国からの受注やノートパソコン・携帯電話の受注が低迷した。

ロイターがまとめた市場予想の12.5%増を大幅に下回り、5月の7%増から鈍化した。

6月の輸出受注の内訳は、電気通信製品が前年比3.6%増、電子製品が6.3%増。AIや高性能コンピューティングの需要が旺盛だった。

国・地域別では中国からの受注が3.5%増(前月は10.1%増)、米国からの受注が3.7%増(同3.1%増)だった。

欧州からの受注は6.3%増(同横ばい)、日本からの受注は9.2%減(同15.1%減)。

経済部はAIブームを背景に半導体とサーバーの需要には「活気がある」としながらも「世界経済の成長は引き続き高金利の影響を受け、米中貿易や地政学的な問題に伴うリスクも残っている」と述べた。

経済部は7月の輸出受注を前年同月比2.6%減─1.6%増と予想した。