仏高級品ケリング、下期利益は大幅減見込む-グッチ立て直し難航

AI要約

仏高級品メーカーのケリングが下期の利益急減を予想しており、需要の冷え込みやブランド立て直しの難航が影響している。

グッチの業績が低迷し、前年同期比で営業利益がおよそ30%減少する可能性があると明らかにしている。

ケリング全体では、上期の営業利益も大幅に減少し、高級ブランド業界全体が需要減退に悩まされている。

仏高級品ケリング、下期利益は大幅減見込む-グッチ立て直し難航

(ブルームバーグ): 仏高級品メーカー大手ケリングは24日、今年下期の利益が急減するとの見方を示した。高級品に対する需要が冷え込んでいるほか、主力ブランド「グッチ」の業績立て直しが難航していることが背景にある。

収益の重要指標である営業利益が下期に前年同期比およそ30%減少する可能性があると明らかにした。グッチの4-6月(第2四半期)既存店売上高は19%減少し、市場予想以上の落ち込みとなった。

傘下の主要ブランドで4-6月にプラスを確保したのはボッテガ・ヴェネタのみだった。ケリング全体では、上期の営業利益が42%減の15億8000万ユーロ(約2600億円)となった。

ケリングの米国預託証券(ADR)は一時9.1%下落した。

高級ブランド業界は需要減退に見舞われており、足元ではこれまで相対的に底堅さを維持してきた仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンにも痛みが広がっている。

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原題:Kering Warns of Profit Plunge as Gucci Turnaround Sputters (2) (抜粋)

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