米総合PMI、7月は55.0 2年3カ月ぶり高水準=S&Pグローバル

AI要約

米国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は5月に高水準達成、サービス業PMIも好調だった。製造業PMIは低下し、新規受注指数も下がった。

投入価格指数は上昇し、賃金も続いて上昇している一方で販売価格指数は低下。インフレ目標に近い水準となっている。

民間部門の雇用は増加したが、製造業とサービス業の勢いが鈍化している傾向が見られる。

米総合PMI、7月は55.0 2年3カ月ぶり高水準=S&Pグローバル

[ワシントン 24日 ロイター] - 米S&Pグローバルが24日発表した7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.0と、2022年4月以来、2年3カ月ぶりの高水準となった。

PMIは50が拡大と縮小の節目となっている。6月は54.8だった。

7月のサービス業PMIは56.0と、2年4カ月ぶりの高水準となった。前月は55.3。ロイターがまとめた7月の市場予想は55.0だった。

一方、製造業PMIは49.5と、前月の51.6から低下し、7カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想の51.7も下回った。

7月の総合の新規受注指数は52.9と、前月の53.1から低下した。投入価格指数は57.8と、前月の56.5から上昇。原材料費、輸送費、人件費が押し上げた。サービス部門の賃金上昇が継続している。

一方、販売価格に関する指数は53.1と、前月の53.8から低下。1月以来の低水準となった。商品やサービスの値上げを続けることがやや難しくなっているもようだ。S&Pグローバルは、連邦準備理事会(FRB)の2%のインフレ目標と一致する水準にあるとみている。

民間部門の雇用は引き続き増加したものの、製造業、サービス業ともに勢いが鈍化している。