〔米株式〕NYダウ続落、334ドル安=ナスダックも安い(24日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は、テスラなどの企業決算が不調だったために続落している。

テスラの純利益が45%減少し、株価は12%以上急落。一方、グーグルの親会社アルファベットは過去最高の増収増益を記録したが、広告収入の伸びが弱く株価は下落。

市場はFRBの金融政策決定を控え、経済指標に注目。米購買担当者景況指数は製造業が予想よりも低くなった。

 【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク株式相場は、前日に発表されたテスラなどの主要企業決算がさえない内容だったことを嫌気し、続落している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比334.43ドル安の4万0023.66ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が360.18ポイント安の1万7637.17。

 米電気自動車(EV)大手テスラが前日引け後に発表した4~6月期決算は、純利益が45%減少。米国などでのハイブリッド車(HV)人気の高まりや中国のライバル企業との競争を背景とした値下げが響き、営業利益率は6.3%に落ち込んだ。これを受け、テスラの株価は12%超急落。また、グーグルの親会社アルファベットの決算は2桁増収増益となり、同四半期としての過去最高を記録した。しかし、広告収入の伸びが弱く、成長鈍化への懸念から同社株も3.3%安で推移。両社の業績報告を受け、AI(人工知能)ブームを追い風に株高をけん引してきたハイテクや高成長企業から資金が流出している。

 一方、市場は来週に米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控え、経済指標にも注目。S&Pグローバルが取引開始後に発表した7月の米購買担当者景況指数(PMI)速報値は、製造業が49.5(市場予想51.7)、サービス業が56.0(同55.0)とまちまちで、売り優勢の流れは変わっていない。

 個別銘柄を見ると、前日夕からこの日朝にかけて四半期決算を発表した企業のうち、ビザが4.0%安、AT&Tが3.9%高。ヘルスケア関連が堅調で、相場を下支えしている。