〔NY外為〕円急伸、153円台後半=2カ月ぶり高値(24日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場で円急伸、日銀利上げ観測で5月中旬以来の高値水準。

円は対ユーロでも上昇し、2カ月半ぶりの高値水準を記録。

日銀利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが進み、米長期金利の低下も影響。

 【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク外国為替市場では、日銀による追加利上げ観測を背景に円買い・ドル売りが進み、円相場は1ドル=153円台後半に急伸している。これは5月中旬以来約2カ月ぶりの高値水準。午前9時現在は153円75~85銭と、前日午後5時(155円51~61銭)比1円76銭の大幅な円高・ドル安。

 円は対ユーロでも上昇。一時1ユーロ=166円96銭付近と、5月上旬以来約2カ月半ぶりの高値水準となった。

 日銀の金融政策決定会合を来週30、31両日に控える中、前週から今週にかけて、河野太郎デジタル相や自民党の茂木敏充幹事長が日銀に利上げを求める発言をした。これを手掛かりに、市場では日銀が追加利上げをする可能性があるとの見方が強まっており、日米金利差縮小への思惑から、海外市場では円買い・ドル売りが進行。ニューヨーク市場に入ってからも流れが継続し、一時153円76銭付近まで上昇した。

 米長期金利の低下もドル売りを促しているもよう。市場は、S&Pグローバルがこの日午前に発する7月の米製造業・サービス業購買担当者景況指数(PMI)速報値に注目している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0850~0860ドル(前日午後5時は1.0850~0860ドル)、対円では同167円00~10銭(同168円82~92銭)と、1円82銭の大幅な円高・ユーロ安。