〔東京外為〕ドル、156円台後半=米金利上昇で強含み(23日午前9時)

AI要約

23日朝の東京外国為替市場では、ドルは米長期金利の上昇を受け、1ドル=156円台後半で強含んでいる。海外市場では売り買いが入り混じり、方向感が乏しい展開となった。

米国市場でも長期金利の影響でドルは上昇したが、円売りの安心感はなく上値を追う動きは限られた。日銀金融政策決定会合やFOMCを控え、市場は様子見を決めている。

ユーロは対円で上昇し、対ドルでは横ばいの動き。円相場に注目が集まっている。

 23日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=156円台後半で強含んでいる。午前9時現在、156円89~91銭と前日(午後5時、156円81~82銭)比08銭の小幅ドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間はショートカバーなどで157円近辺まで上昇した後、売りが優勢となって156円50銭台に軟化。米国時間に入ると買い戻しが広がり、序盤に157円10銭台に浮上。いったん156円70銭台に押し戻されたが、その後は米長期金利の上昇などを追い風に再び157円10銭台に水準を切り上げた。中盤以降は、手掛かり材料が乏しく、157円10銭台を中心に方向感なく推移した。東京の早朝は売りが膨らみ、156円80銭台に下押した。

 前日の米国市場のドル円は、長期金利上昇を受けて上伸したが、「円売り安心感はなく、積極的に上値を追う動きは限られる」(国内証券)ため、頭が重い展開となった。

 こうした中で東京市場は、手掛かり材料が見当たらず、小幅な値動きにとどまるとみられる。月末には日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、市場では「徐々に様子見姿勢が広がっている」(資産運用会社)との声が聞かれた。

 ユーロは対円で上昇、対ドルで横ばい。午前9時現在、1ユーロ=170円85~86銭(前日午後5時、170円72~73銭)、対ドルでは1.0888~0889ドル(同1.0887~0888ドル)。