〔NY外為〕円、156円台前半(23日朝)

AI要約

円相場は1ドル=156円台前半に上昇し、米長期金利の低下による円買い・ドル売りが先行。

市場では米FRBの利下げ転換や日銀の追加利上げへの警戒感が高まり、金融政策の正常化の要望も出ている。

ユーロは1円59銭の大幅な円高・ユーロ安状態。

 【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク外国為替市場では、円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=156円台前半に上昇している。午前9時現在は156円00~10銭と、前日午後5時(156円97銭~157円07銭)比97銭の円高・ドル安。

 海外市場では、米長期金利の低下を背景に日米金利差を意識した円買い・ドル売りが先行。朝方の早い段階では米主要経済指標の発表がなく、ニューヨーク市場に入ってからも円高・ドル安地合いが継続している。

 来週に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を控え、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ転換や、日銀の追加利上げが近いのではないかとの警戒感が高まっている。自民党の茂木敏充幹事長は前日、日銀に段階的な利上げの検討も含めて金融政策の正常化を求める発言をした。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0850~0860ドル(前日午後5時は1.0887~0897ドル)、対円では同169円35~45銭(同170円94銭~171円04銭)と、1円59銭の大幅な円高・ユーロ安。