米ロッキード、通年売上高見通し引き上げ 政府にF35納入再開で

AI要約

米防衛大手ロッキード・マーチンが2024年通年の売上高見通しを引き上げた理由として、米国防総省へのF35戦闘機の納入が予定より早く再開したことが挙げられる。

ロッキードはF35のソフトウエア更新の遅延による受け取り停止を経て、TR3プログラムによるディスプレーや処理能力向上を実施していた。F35は同社の売上高の約3割を占める。

ロッキードのCEOはF35を最優先事項とし、TR3により改良された最初の機体を顧客に引き渡し、今年の納入見通しである75─110機を達成する見込みである。

Pratyush Thakur Mike Stone

[23日 ロイター] - 米防衛大手ロッキード・マーチンは23日、2024年通年の売上高見通しを引き上げた。米国防総省へのF35戦闘機の納入が予定より早く再開したことを受けた。

売上高見通しは705億─715億ドルと、従来の685億─700億ドルから引き上げた。

国防総省はF35のソフトウエア更新の遅延により数カ月間にわたり新規の受け取りを停止していたが、先週再開。ロッキードはF35のディスプレーや処理能力向上に向けソフトとハードウエアを改良する「テクノロジーリフレッシュ3(TR3)」プログラムを実施してきた。

F35は同社の売上高の約3割を占めている。

ロッキードのジム・テイクレット最高経営責任者(CEO)はF35を引き続き「最優先」に考えているとし、TR3で再構成した最初の機体を顧客に引き渡したところだと説明。F35の今年の納入見通しである75─110機を達成する見込みだとした。

同社が同時に発表した第2・四半期決算は1株当たり純利益が6.85ドルと、LSEGがまとめた市場予想の6.46ドルを上回った。売上高は8.5%増の181億2000万ドルで、これも予想の170億4000万ドルを上回った。