最低賃金、5%増の1054円で調整 過去最高の50円引き上げ

AI要約

厚生労働省の中央最低賃金審議会が、過去最高の50円(5%)増の1054円とすることで最終調整に入った。

物価高が続く中、大幅な賃上げが必要と判断され、正式に決定される見通し。

最低賃金の引き上げは中央審議会の提言をもとに地方審議会で決定され、昨年は初めて1千円を超えた。

最低賃金、5%増の1054円で調整 過去最高の50円引き上げ

 最低賃金(時給)の今年度の引き上げについて、厚生労働省の中央最低賃金審議会は、全国加重平均で過去最高となる50円(5%)増の1054円とすることで最終調整に入った。物価高が長引く中、大幅な賃上げが必要と判断したとみられ、近く正式にとりまとめる。関係者への取材でわかった。

 最低賃金は、労使の代表と公益代表の有識者で構成する中央審議会が毎年、都道府県を3ランクに分けて引き上げ額の目安を提示。これを参考に、都道府県ごとに地方審議会で決まる。昨年度は全国加重平均で過去最高の43円(4.5%)増の1004円となり、初めて1千円を超えた。