オーナーが語る!「ZX-10R」ってぶっちゃけどうなのよ!?【オーナーレビューまとめ】

AI要約

カワサキのZX-10Rについて、スーパーバイク世界選手権での成功や各モデルの進化に焦点を当てて紹介。

ZX-10Rの特徴として、パワーウエイトレシオが1を切ることや高性能なレース仕様が挙げられる。

各年式でのアップデートなど、ZX-10Rの歴史や魅力について詳細に解説。

オーナーが語る!「ZX-10R」ってぶっちゃけどうなのよ!?【オーナーレビューまとめ】

ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。

今回は、カワサキ「ZX-10R」についてオーナーの生の声をお届けします!

文/Webikeプラス 谷田貝 洋暁

スーパーバイク世界選手権(WSB)の排気量アップのレギュレーション変更に伴い、それまでのZX-9Rの後継として998ccの排気量をひっさげて2004に登場したスーパースポーツモデル・Ninja ZX-10R(マーケティングコード:ZX1000C)。何より注目を集めたのは世界で市販車としては初めてパワーウエイトレシオが1を切ったことでした。

1を切るパワーウエイトレシオ、つまり170kgの乾燥重量に対してピークパワーが170馬力以上ということ。実際、Ninja ZX-10Rの最高出力は175ps(ラムエア加圧時:184ps)/11,700rpmでパワーウエイトレシオ0.97を実現したのです。また、“サーキット性能No. 1”のコンセプトのもと、当時のMotoGPマシンであるNinja ZX-RR由来の技術がふんだんに盛り込まれており、“ショートホイールベース&ロングスイングアーム”というレースに勝つための車体コンポーネントは20年前の登場時からかわっていません。

2004年の登場後は、2006年モデル(マーケティングコード:ZX1000D)、2008年モデル(同:ZX1000E)と、2年ごとのフルモデルチェンジを敢行。2011年モデル(同:ZX1000J/K)では、エンジン&フレーム、前後サスペンションを完全新設計するリニューアルを行いついに200psへと到達。フロントマスクをはじめとするスタイリングも、この2011モデルで現代のNinjaシリーズに続くエッジの効いたデザインへと改められ、トラクションコントロールシステムやABSの制御もより高度なレース走行に対応する制御へとブラッシュアップされました。

Ninja ZX-10Rはその後も各部の熟成を重ねており、各年式の主だった特徴を挙げれば、2016年モデル(同:ZX1000R/S)ではボッシュ製5軸IMUを搭載し電子制御システムを最新化。2017年モデル(同:ZX1000Z)では、マルケジーニ製アルミ鍛造ホイールをはじめとするスペシャルパーツで武装し、スーパーバイク世界選手権ファクトリーマシンに近い仕様の “RR”が登場。2018年モデル(同:ZX1002C)ではセミアクティブタイプの電子制御サスペンションを採用し、サーキットレンジのセッティングと快適性を両立させた“SE”も登場。

2019年モデル(同:ZX1002E/G/H)では、203ps(RRはチタンコンロッドを採用し204ps)へと最高出力を向上するとともに、これまでの逆輸入車扱いから国内仕様モデルとなって正式にデビュー。2011年モデル(同:ZX1002L/N)では、車体ディメンションの変更を行いながら、一体型ウイングレットを備えた先進的なカウルデザインとなる現行モデルが登場しました。

……と、駆け足でざっと解説するだけでもこの文量です。細かい変更点などはこの場では書き切れませんが、一つ言えることは、Ninja ZX-10Rはとにかくレースで勝つことを目的に生まれており、実際“スーパーバイク世界選手権においてジョナサン・レイが2015~2020シーズンまで前人未到の6連続タイトルを獲得 ”しているということでしょう。オーナーの中には、そんなレースでの戦績に憧れてNinja ZX-10Rを購入したライダーも多いようです。