Juju、真夏の富士戦で感じたレベルアップと自信「地味だったかもしれないですけど、すごくいいレースができた」/スーパーフォーミュラ第4戦決勝

AI要約

18歳の現役大学生であるJujuは、富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦に参戦し、予選21番手から19位でフィニッシュ。レース序盤は前の車両とほぼ同ペースで周回を重ね、自身の成長を感じながら走行した。

今回の富士戦では2日間の公式テストを行い、コースの習熟度が高まっていたJuju。好スタートからバトルを繰り広げ、前の車両とのギャップを詰めるという好調な展開だった。

Jujuはピットストップでのタイムロスもありながらも、車両の最下位となる19位でフィニッシュ。しかし、レース中での成長や自信に繋がる良いレースだったと振り返り、次のレースに向けて準備を進めている。

Juju、真夏の富士戦で感じたレベルアップと自信「地味だったかもしれないですけど、すごくいいレースができた」/スーパーフォーミュラ第4戦決勝

 富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦、18歳の現役大学生にして、今季ルーキードライバーとしてスーパーフォーミュラに参戦しているJujuは予選21番手から、19位でフィニッシュ。完走した車両の中では最下位の順位だったが、レース序盤は前の車両とほぼ同ペースで周回を重ね、レース後「すごくいいレースができた」とJujuも笑顔を見せた。

 今回の富士は直前に2日間の公式テストが行われたことで、コースの習熟もこれまでよりも手応えを感じて臨んだ1戦。予選でも21番手ながら、Q1ではトップタイムから2秒を切るタイムで、他ドライバーとのギャップを着実に詰め「今季1番の楽しかった予選」と、自分自身の成長を感じていた。

 そして迎えて決勝では、好スタートで1コーナーまでバトルを繰り広げると、その後の序盤は前の車両と遜色ないペースで周回を重ねていたものの、23周後のピットストップ前後で状況が一変、前の車両と約30秒のギャプが開いてしまった。

「今週末は結構、いい流れで来ていて、レースとしては途中のピットストップで10秒くらいタイムロスしてしまって、ちょうどコースに出たタイミングがトップ争いのクルマが来ていた状況だったので、スローダウンして(走行ラインを)譲るかたちになったので、その時のタイムロスがすごく大きくなってしまいました。それがなければ、前のクルマが見える位置にはいれたのかなと思います。それがわかっただけでも、今回はよかったかなと」

 どうやらピットでのロスもあったようだが、Jujuはチームを責めることはなかった。

「レースはひとりで走っているように見えて、チームでやっているスポーツなので、誰かがミスをする時もあるし、自分がミスをする時もあるので、それは仕方ないことですし、今日はその状況の中でもベストを尽くして走ることができたのかなと思います。結果を見ると今日のレースは地味だったかもしれないですけど、今までのレースの中でも、自分のやるべきことをできたレースだと思いますし、自分自身、今日はすごくいいレースができたかなと思います」

 レース序盤では、前を走る三宅淳詞(ThreeBond Racing)に付いていくかたちで、数秒差のギャップをキープしながら周回を重ねた。

「前回のドライのレース、(第2戦)オートポリスの時にはレースで前の車両にすぐに離されてしまったのですけど、今回はずっと前の車両が見える位置にいて、前の車両に続いて走ることができていたので、それはすごくポジティブに考えています」

「スタートでも1台、前に出ることができたし、そのあと抜かれてしまったのですけど、そうやってレースができたというのもすごく楽しかったですし、自分の中でも自信につながったので、次はもっとたくさん、そういったレース、バトルができるように自分自身もクルマも、少しでもレベルアップできるように次のレースでも頑張っていきたいなと思います」とJuju。

 また、今回のレースは真夏日の気温32度、路面温度45度という高温化で行われた。18歳のJujuにとっても体力的に簡単ではない状況だったが、サーキットを訪れた多くのファンの励ましが力になったようだ。

「今日はすごく暑くて『暑いな』『苦しいな』と思う場面もあって、レースの後半は前に走るクルマも見えなかったので、体力的にも精神的にも苦しいなと思う場面もあったのですけど、ストレートを通るたびにスタンドで毎周、旗を振ってくれるファンの方もいて、そうやって応援してくれる方のおかげで最後の1周まで諦めることなく自分の力を出し切ってプッシュすることができました。本当にチームのみんなにも感謝していますし、ファンのみなさまにもすごく感謝しています」とJuju。

 「自分自身、スーパーフォーミュラのこのロングのレースというのは、実質3回目ということもあって、この暑い中、しっかり最後まで走り切ることができたというのは自分の自信になりました」と続け、「次のもてぎはブレーキが勝負になるのかなと思うので、そういった意味で、次のもてぎまでに少しでも良くなるように、できることをやって、次のレースも楽しめるようにチームのみんなと頑張っていきたいなと思います」と、次の戦いに目を向けていた。

[オートスポーツweb 2024年07月22日]