屋久島へ新型EVバス「エレクシティタウン」5台導入 ヒョンデといわさきグループが基本合意書を締結

AI要約

ヒョンデといわさきグループが屋久島に新型EVバスを導入することに基本合意

屋久島では99.6%の電力が自然エネルギーでまかなわれ、この取り組みが進む理由として挙げられている

将来的には屋久島のすべてのバスとタクシーをZEV化し、島全体のゼロエミッション化を目指す準備も進めている

屋久島へ新型EVバス「エレクシティタウン」5台導入 ヒョンデといわさきグループが基本合意書を締結

 ヒョンデ(Hyundai Mobility Japan)といわさきグループ(岩崎産業)は7月23日、ヒョンデの新型EV(電気自動車)バス「エレクシティタウン(ELEC CITY TOWN)」5台を屋久島(鹿児島熊毛郡屋久島町)へ導入することについて、基本合意書を7月18日に締結したと発表した。

 いわさきグループは鹿児島を拠点に約30社のグループ会社を持ち、鹿児島交通・垂水フェリーといった公共交通ネットワークや、指宿・種子島・屋久島ではいわさきホテルズを中心にさまざまな事業を展開。公共交通事業の担い手として、バス部門では鹿児島県内のバス路線の約75%を運行する「乗合バス」をはじめ、「空港リムジンバス」「スクールバス」のほか、地域を巡回する「コミュニティーバス」などの運行を担っている。

 現在、屋久島では島全体で使われる総電力の99.6%を自然エネルギーである水力発電が担っており(残り0.4%は災害時等のバックアップ用の火力発電など)、そうした中でいわさきグループは、「屋久島のゼロエミッション」化に尽力したいという強い想いを持っていたことから、今回のEVバス導入に至ったとのこと。

 ヒョンデとその正規販売店である岩崎産業は、公共交通機関のバス運行で求められる条件を満たした中型電気路線バスのエレクシティタウンを導入することで、身近なバス路線からCO2削減への貢献を目指す。

 さらに近い将来には、屋久島の自然エネルギーを使いながら、島内のすべてのバスとタクシーをすべてZEV化 (Zero Emission Vehicle)することで、「屋久島のゼロエミッション」の実現を目指していくとしている。

 基本合意書締結式に登壇した岩崎産業 代表取締役の岩崎芳太郎氏は「いわさきグループとしては、屋久島をゼロエミッションの島に持っていきたいということで、まずは需要サイドで電気のバスにする、あとはレンタカーもやっておりますので、そういうのも電気に持っていくことで、需要サイドも電気を増やしていくというようなことを考えております。グループとしては、霧島のホテルでも地熱発電を検討しておりますし、基本的にはちょっと大げさに言えば、自社のエネルギーは全部再生可能エネルギーに替えていって、エネルギーの自立ということを目指しておりますので、そういう観点からも屋久島のゼロエミッションというものを地道にやっていきたい」との意気込みが述べられた。