【2024年下半期】住宅ローンの変動金利はどうなる?これからの借り入れは「固定・変動」どちらが正解?

AI要約

日銀のマイナス金利解除により、日本の低金利政策が変化しつつある。

2024年7月31日に日銀の政策決定会合が控えており、ローン金利の動向が注目されている。

変動金利は当面大きく上昇しないと予測されるが、競争激化による値上げの可能性もある。

【2024年下半期】住宅ローンの変動金利はどうなる?これからの借り入れは「固定・変動」どちらが正解?

日銀のマイナス金利解除決定により、低金利が続いてきた日本はターニングポイントを迎えようとしています。

2024年7月31日には日銀の政策決定会合が控えており、どのような方針が決定されるのか注目されています。

マイナス金利が解除され、住宅ローンの変動金利も上がるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は今後の変動金利がどうなると予測されるか、変動金利・固定金利のどちらを選ぶべきかについて解説します。

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変動金利を決めるにあたって基準の金利となるのが「短期プライムレート」で、銀行が企業に貸し出す際の最優遇貸出金利のことを意味します。

日本銀行「長・短期プライムレート(主要行)の推移」によると現在の短期プライムレートは1.475%で、ここから各金融機関が決めた「引き下げ幅」を引いたものが、実際のローンに適用される金利です。

短期プライムレートは2009年1月13日以降は変動していません。

2024年3月にマイナス金利解除が決定された後も変動はなかったため、今後も当面の間は変動する可能性は低いと予測されます。

また、もし短期プライムレートが上昇したとしても、変動金利にすぐ反映されるとは限りません。

その理由として、メガバンク・ネット銀行・地方銀行などが住宅ローンにおいて顧客の取り合いを繰り広げていることが挙げられます。

低金利をアピールする銀行が多く、どこまで下げられるのかで激しく競い合っていますので、自社が金利を上げると他社へ顧客が流れてしまう恐れがあります。

住宅ローンは銀行にとって重要な基幹商品の1つであり、顧客離れは避けたいところです。

変動金利は当面、大きな引き上げにはならないと考えられますが、今後の動きは注意して見ていく必要があります。

これから住宅ローンを借りる方は、金利が上がった場合でシミュレーションをして、返済できそうかを判断するのがおすすめです。

次の章では、住宅支援機構の統計から住宅ローン利用者の金利状況をみていきましょう。