違いは考え方!? 日本と海外で燃費表記が異なる理由を徹底解説
バイクの燃費には、国や地域によって異なる表し方があります。
日本ではkm/L、アメリカではMPG、ヨーロッパではL/100kmが主に使われています。
これらの単位を理解することで、異なる国の燃費を比較することが可能です。
バイクを購入する際に、燃費を気にする人は多いと思います。特にガソリン価格が高騰している今、燃費を重視したバイク選びをする人は、ますます増えている事でしょう。
バイクの燃費は年式や排気量、気筒数によって大きく変動し、1Lで100km以上走るモデルもあれば、20km程度しか走らないモデルあるなどまちまちです。
そんなバイクの燃費ですが、輸入車の購入を検討したことがある人の中には、燃費の欄で普段目にするkm/Lとは違う単位を目にしたことがあるという人もいると思います。
実際、日本、アメリカ、ヨーロッパではそれぞれ燃費の表し方が異なるのですが、それぞれどのような表記になっているのでしょうか。
まず、日本における燃費の表し方は、前述した通り「1Lのガソリンで何km走ることができるか」という意味のkm/Lが使われています。
アメリカでの燃費の表し方も日本と考え方は同様の、「ヤード・ポンド法」を採用。そのため、アメリカでは「1ガロンのガソリンで何マイル走ることができるか」を意味する英語 「mile per gallon」の頭文字をとった、MPGという単位が使われています。
ここまでの2つの単位によって表される燃費の数値は、大きければ大きいほど優れているとされています。一方、ヨーロッパにおける燃費の表し方は、日米とは異なった考え方に基づきます。
日本とアメリカの燃費表記は、どちらも「一定の燃料あたり、どれだけの距離を走行できるか」という視点での表記です。それに対してヨーロッパでは「100km走行するためには、どれだけ燃料を消費するか」という考え方に基づいた単位のL/100kmが使用されています。
この単位で表される燃費は、数値が小さければ小さいほど、燃料の消費が少ない、つまり優れているということになります。
このように国によって単位がバラバラでは、燃費を比較することができません。
しかし、燃費がアメリカやヨーロッパの単位で表されている場合でも、ちょっとした計算をすることで、日本の単位での燃費を知ることは可能です。