「批判から入る?」自分の思考パターンの見極め方 私たちが無意識に持っている7つの思考パターン

AI要約

問題解決コンサルタントの岡佐紀子氏によると、人は無意識に思考パターンを持っており、自分の持つ思考パターンを知ることで他人に対するストレスを減らし、客観的に物事を見ることができるという。

岡氏によると、人は無意識に7つの思考パターンを持っており、それぞれが異なる捉え方や感情を生み出すことがある。それぞれの思考パターンは、7匹の犬にたとえられ、自分が持つ犬を知ることでストレスを減らすためのトレーニング方法が見えてくる。

一つの思考パターン例として、論理的に穴やミスなどに気づく「批判犬」が挙げられ、批判的な視点を持つことで問題解決に貢献できる一方で、他者とのコミュニケーションで面倒がられることもある。

「批判から入る?」自分の思考パターンの見極め方 私たちが無意識に持っている7つの思考パターン

同じ物事でも、ポジティブに捉える人もいればネガティブに捉える人もいます。問題解決コンサルタントの岡佐紀子氏は、「私たちは無意識に思考パターンを持っています。自分がどの思考パターンを持っているかを知ることで、他人に対してストレスを感じることが減り、物事を客観的に見ることができます」と言います。岡氏の著書『正しい答えを導くための疑う思考』から一部抜粋・再構成のうえ、誰もが持つ「7つの思考パターン」について紹介します。

■誰もが心に「7匹の犬」のどれかを飼っている

 私たちは、完全に客観的になることはできません。性格や生まれ育った環境などの影響で、さまざまな思考パターンを持っているのが普通です。ですから、上司に厳しく注意されたとき、「嫌がらせをされているんじゃないか」と思う人もいれば、「私は悪くない!」と反発する人もいます。また、同じ状況を成長のチャンスと捉える人もいます。

 このように、同じ体験をしても、人によって捉え方や生じる感情は違います。

 私たちが無意識に持っている思考パターンは、ざっくりと7つに分けることができます。本稿では、7匹の犬にたとえてみました。

 犬を飼うときには、犬が社会生活に適応できるようにトレーニングをしますよね。犬を飼われている方はわかると思いますが、犬種によって性質は全然違います。

 また、個体によって性格も違いますから、その子に合わせたトレーニングが必要になってきます。

 自分が心の中にどの犬を飼っているかを知ることで、自分の中にいる犬のトレーニング方法が見えてきます。そして上手にトレーニングすることができれば、他人に対してストレスを感じることが減っていくのです。

それでは、それぞれの犬の特徴を見ていきましょう。

■論理の穴やミスなどに気づくことができる「批判犬」

●「すべての事象には問題がある」:批判犬

 疑う思考を最も強く備えているタイプ。

 物事に対してさまざまな角度から見るクセがあるので、ときに面倒がられることもあります。

 私の夫がこのタイプです。先日も、ある雑誌を見ながら「この文字サイズだと、高齢の方は読みにくいかも」「情報が多すぎて最後まで読み終えるのが大変だね」など、次から次に批判が飛び出しました。