【新NISAシミュレーション】積立投資額を毎月「3万円」→「5000円」に減額してもいい?円安時に絶対避けたいNG行動3つ

AI要約

NISAとは、株式や投資信託などの金融商品に投資して得られる利益が非課税になる制度であり、2024年1月に制度が新しくなってから口座数や買付額が増加していることが分かる。

新NISAの掛金を減額すると資産形成のペースが遅くなり、運用結果に大きな差が生じる可能性がある。

資産運用には相場変動時のリスクもあるため、注意が必要である。

【新NISAシミュレーション】積立投資額を毎月「3万円」→「5000円」に減額してもいい?円安時に絶対避けたいNG行動3つ

NISAとは、株式や投資信託などの金融商品に投資して得られる利益が非課税になる制度です。

2024年1月に制度が新しくなり、新NISAとなってからおよそ半年以上が経過しました。

金融庁のデータによると、2024年3月末時点のNISA口座数は約2322万口座であり、2023年12月末と比べて約1.1倍増加しています。

また2024年3月末までの買付額は約41兆6043億円であり、2023年12月末までの買付額と比較して約1.2倍の金額です。

新NISAの移行に伴う、非課税投資枠の拡大も影響していると推察されますが、NISAは資産形成に欠かせない制度になっているといえるでしょう。

しかし、近年は円安や物価高で家計が苦しく、NISAの掛金を減らしたいと考える人もいるかもしれません。

この記事ではNISAの掛金を3万円から5000円に減額した場合のシミュレーションをご紹介します。

記事後半では資産運用経験者の筆者が考える、円安時にやってはいけないNG行動3つを紹介します。

新NISAや積立投資での資産形成を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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新NISAの積立投資額を月3万円から月5000円に減額した場合、運用結果はどのように変わるのでしょうか。

利回り5%で20年間運用した場合の運用結果を、以下2つのパターンでシミュレーションしてみましょう。

●パターン(1)月3万円で運用

 ・20年目の運用資産額:1249万8931円

 ・20年間の運用益:529万8931円

●パターン(2)月3万円で5年間運用し、6年目以降は月5000円に減額

 ・20年目の運用資産額:570万1683円

 ・20年間の運用益:300万1683円

5年後に月5000円に減額した場合、月3万円で運用を続けた場合と比べて、20年後の運用資産額は約680万円少なくなり、運用益は約230万減少します。

積立投資額を減額すると、運用資産額や運用益に大きな差が生じ、資産形成のペースが遅くなることが分かります。

ただし上記は利回りが安定した前提でのシミュレーションです。

資産運用では相場変動時に元本割れとなるリスクもあることに留意しておきましょう。