銀行員「もう、お金は貸せません」…銀行が「ピタリ」と融資を打ち切る「まさかの理由」【投資家が解説】

AI要約

若干10代から実業家として成功を収める嶋村吉洋氏は、不動産投資に重点を置きながら資産を築き上げてきた。しかし、金融機関が経営破綻した経験から、自己責任を学び、不動産投資でのレバレッジの重要性を認識した。

不動産投資には借金を通じたレバレッジが重要であり、銀行は不動産に対する融資を好意的に考える傾向がある。このやり方により、資産の成長スピードが大きく変わることが示唆される。

資金を借りて不動産を購入した場合、賃貸収入から返済額を差し引いた収入を得ることができる。適切な計算を通じて、投資効果を最大化することが重要である。

銀行員「もう、お金は貸せません」…銀行が「ピタリ」と融資を打ち切る「まさかの理由」【投資家が解説】

10代で起業し実業家として活躍をつづける嶋村吉洋氏は、これまで多くの「資産と心に余裕のある成功者」と接し、彼らは「不動産投資が大好き」で自身も行っていると語ります。ですが「不動産投資」をつづけ順調に利益を得ていたとしても、あるタイミングで「もう、お金は貸せません」と銀行が融資をピタリと打ち切る場合もあるのだそう。その理由について解説します。

私が重視しているのは不動産投資で、20代のときから続けています。10代のころからビジネスと投資をしていた私は、資金の一部をとある金融機関に預けていたのです。ところがその金融機関が、経営破綻してしまいました。

その時代、金融機関が潰れることなんて想像していない人が多く、私もその1人でした。幸い預けていた資金のほとんどを取り返すことができたのですが、そのとき私は、自己責任を学んだのです。

“自分のお金・資産は自分で守る。”

ではどうすれば? 考えた私は、山の手の億万長者の話を思い出しました。私の父は建築関係の仕事をしていて、その施主の一部に億万長者がいたのですが、私は子どもの特権で、その方々にズケズケと資産状況などを質問したのです。

それでわかったことは、億万長者は不動産投資が大好きだということです。億万長者は、あちこちの一等地にビルやマンションを多数所有しています。

最高級ブランドが入居する凄いビルの中をツッカケで歩いている人がいたら、その人がそのビルの大家さんかもしれませんよ(笑)。それからの私は東京を中心に、不動産を買い増していったのです。

不動産投資をよく知っている人には釈迦に説法ですが、不動産は借金という形でレバレッジをかけることが非常に重要です。

平均的な人は勘違いしているのですが、不動産を買うためにお金を借りるのでなく、お金を借りるために不動産を買うのです。つまり、レバレッジをかけるために不動産を買うのです。一般庶民が銀行に行って、

「株を買うのでお金を貸してくれ」

「債券投資をするのでお金を貸してくれ」

「ビジネスを立ち上げるのでお金を貸してくれ」

と言っても、なかなかお金を貸してはくれないはずです。ところが、

「不動産を買うからお金を貸してくれ」

と言えば、金融機関はお金を融資してくれることが多いのです。

当たり前の話をしますが、1億円を貯めて1億円の不動産を買ったAさんと、1,000万円を貯め、9,000万円を借りることで1億円の不動産を買ったBさんとでは、資産が大きくなるスピードがまったく違います。

銀行から借りる借金の金利が1%。不動産投資のリターンが4%だとします。金利差は3%です。話を簡単にするために、空室率・金利の変動・税金・その他コストなどの計算は省きます。

(Aさんの収入)

1億円を貯めてから物件を買ったAさんには、1億円×4%の400万円が賃収として入ってきます。Aさんの収入は400万円。

(Bさんの収入)

一方、1,000万円を貯め、9,000万円を借りることで1億円の不動産を買ったBさんは、まず1億円×4%の400万円が賃収として入ってきます。そこから銀行に対して9,000万円×1%の90万円を返済します。

400万円-90万円=310万円。

Bさんの収入は、310万円です。

ここだけを見ると、Bさんの310万円より、Aさんの400万円のほうが良いように感じますね。でも、観点を変えてみましょう。