ビール党、銘柄すら知らなかったが…胡散臭いと思っていた「ウイスキーカスク投資」でS&P500や金よりも資産を殖やせた「タイミング」【サラリーマン投資家が解説】

AI要約

ウイスキーカスク投資は、サラリーマンに人気の投資手法であり、適切な銘柄選択で年利10%以上の成長率を目指せる。

ウイスキーカスク投資は、実際にウイスキーを飲まなくても参加可能で、熟成期間が長いほど価格が上昇する傾向がある。

ウイスキーカスク投資は、しっかりとした情報収集と理解を行うことで、将来的な資産形成につながる投資手法である。

ビール党、銘柄すら知らなかったが…胡散臭いと思っていた「ウイスキーカスク投資」でS&P500や金よりも資産を殖やせた「タイミング」【サラリーマン投資家が解説】

ウイスキーカスク投資は、ここ数年で海外投資家から注目されている投資手法ですが、日本では認知度すらいまだ低い状態です。ウイスキーを飲まない人にとっては、手を出しづらいかもしれませんが、サラリーマンが投資をするのに勤務中、常に見張らなくてすみ、値動きが激しくなくほったらかしにできるため、ウイスキーカスク投資で成功している人も。本記事では、サラリーマン投資家の松田二朗氏の著書『臆病なサラリーマンが見つけた!5年で資産を倍にする「ずぼら長期投資」』(朝日新聞出版)より一部を抜粋・再編集し、ウイスキーカスク投資ついて解説します。

私は個別株のように値動きの激しいものへの投資は控え、ほったらかしにできる投資信託や実物資産への投資を活用して資産形成しています。

ここで気になるのは、「将来的に値上がりが期待でき、長期間ほったらかしにしておける実物資産」なんて、そう簡単に見つかるものなのだろうか、ということだと思います。ここでは、具体例として、可能な限り値動きが少なくほったらかしにできる投資商品として、私がアセットアロケーション(資産配分)に組み込んだ実物資産を紹介します。

「ウイスキーカスク」です。

実例「ウイスキーカスク」:蒸留所・銘柄選択で年利10%超の成長率も

カスクというのは樽のことで、ウイスキーの原酒が入った樽を購入し保有します。蒸留所や銘柄の選択によって年利10%超のリターンをねらえます。

世界5大ウイスキーとしてアイリッシュウイスキー、スコッチウイスキー、カナディアンウイスキー、アメリカンウイスキー、ジャパニーズウイスキーが有名ですが、中でもスコッチウイスキーへの投資が活況です。

ところで、みなさんはウイスキーを飲みますか?

私はお酒が嫌いというわけではないのですが、週末にビールを1本飲む程度で、ウイスキーに関しては、たまにバーで日本のウイスキーを飲むことはあっても、海外のウイスキーは飲んだことがありませんでした。それこそ銘柄の1つも知らないくらい疎かったのです。

そんな私がウイスキーカスク投資を知ったのは、投資アドバイザーからの紹介でした。扱っている投資商品の中にウイスキーカスクがあったのですが、自分がウイスキーを飲まないのでほとんど興味もなく、投資商品と聞いてもピンときませんでした。

その後情報収集してわかったことは、この投資は文字通りカスク(樽)に入ったウイスキーが投資対象ということです。初めは「なぜ樽に入ったウイスキーが投資対象なのだろう?」という疑問しかわきませんでしたが、その答えは「熟成して価格が上がるから」でした。

ここで簡単にウイスキーの製造について説明します。

ウイスキーは大麦、ライ麦、トウモロコシなどを原料とし、「発芽→糖化→発酵→蒸留」という製造工程を経てアルコール濃度の高いウイスキー原酒になります。この原酒を樽に詰め熟成することで、味わい深くおいしいウイスキーができます。一般的には熟成期間が長いほど味わいが深くなり、価格も高くなる傾向にあります。楽天市場(2024年2月)で熟成年数とウイスキーの価格の違いを調べてみると、熟成年数が長いほど価格が高くなることがわかります。

・ボウモア12年:5,000円前後

・ボウモア15年:10,000円前後

・ボウモア18年:20,000円前後