〔東京外為〕ドル、157円台半ば=実需筋の買いなどで強含み(19日正午)

AI要約

19日午前の東京外国為替市場では、ドルは1ドル=157円台半ばに強含みとなっている。

ドル円は実需筋の買いに支援され、午前中は堅調な展開を見せている。

ユーロも対円は強含みで、対ドルは小安い状況。

 19日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどに支援され、1ドル=157円台半ばに強含みとなっている。正午現在、1ドル=157円41~43銭と前日(午後5時、156円25~25銭)比1円16銭の大幅ドル高・円安。

 ドル円は早朝、前日の海外市場で買われた流れを受け、157円10銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いがやや強まり、仲値にかけては157円40銭前後に浮上。いったん緩んだが、午前11時前後には157円50銭前後に再浮上した。正午前後はやや伸び悩んでいる。

 前日の海外市場では、欧州時間は156円50銭台を軸にもみ合った後、米国時間に水準りを切り上げた。銃撃事件を切り抜けたトランプ氏が大統領に返り咲くと保護主義的な政策がインフレ圧力を強める、との見方から米長期金利が上昇。ドル円も買われ、中盤には157円40銭前後に上値を伸ばした。終盤は157円20銭台に下げた。

 東京時間は「週末を控えて実需筋の買いが優勢となった」(為替ブローカー)ため、午前9時以降は堅調な展開となった。「時間外取引で米長期金利が上昇したこともドル円の支援要因」(同)と指摘されている。ただ、日銀の決定会合を控えて「追加利上げへの思惑がくすぶるため、上値は追いにくい」(大手邦銀)との声が聞かれ、午後は157円台半ばを軸にもみ合う展開が見込まれる。

 ユーロも午前9時以降、対円は強含み。対ドルは小安い。正午現在、1ユーロ=171円44~47銭(前日午後5時、170円79~80銭)、対ドルでは1.0891~0892ドル(同1.0930~0931ドル)。