〔NY外為〕円、156円台半ば(18日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇により円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=156円台半ばで弱含みに推移。

トランプ前米大統領の発言や河野デジタル相の円安是正要望により、ドルを下押しする動きも見られる。政府・日銀の介入警戒感も強い。

米労働省の失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀の製造業景況指数が市場に影響を与えているが、反応は限られている。

 【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いがやや優勢となり、円相場は1ドル=156円台半ばで弱含みに推移している。午前9時現在は156円40~50銭と、前日午後5時(156円18~28銭)比22銭の円安・ドル高。

 この日は、米長期金利の上昇を受けて円を売ってドルを買う動きが先行。ただ、トランプ前米大統領のドル高をけん制する発言に加え、河野デジタル相が円安是正のために日銀に利上げを求めたと伝わったことがなお、ドルを下押し。政府・日銀による介入警戒感も根強い。

 米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数は前週比2万件増の24万3000件と、市場予想(23万件=ロイター通信調べ)を上回った。フィラデルフィア連銀が発表した7月の第3連邦準備地区の製造業景況指数は、総合で13.9と、前月の1.3から大幅に上昇した。米労働需給の軟化と製造業の回復が示唆される強弱まちまちの結果となり、いまのところ反応は限られている。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0920~0930ドル(前日午後5時は1.0934~0944ドル)。対円では同170円90銭~171円00銭と、前日午後5時と同水準だった。