経団連夏季フォーラム開幕、最後の〝十倉ビジョン〟策定へ議論深める

AI要約

経団連の夏季フォーラムが長野県軽井沢町で開幕。サステナブルな未来社会のデザインがテーマで、有識者による講演や意見交換が行われた。

経団連の十倉雅和会長は新たなビジョンを来年1月に公表予定。任期最後の年に、日本の経済や社会について議論を行い、目指す方向を模索。

フォーラムではデジタル技術への挑戦やエネルギーの安定供給など4つの分野で議論が深められ、総括提言が19日にまとめられる予定。

経団連夏季フォーラム開幕、最後の〝十倉ビジョン〟策定へ議論深める

経団連の夏季フォーラムが18日、大手企業など約40社のトップらが参加して長野県軽井沢町で2日間の日程で開幕した。「サステナブル(持続可能性)な未来社会のデザイン」を統一テーマに、有識者による講演や意見交換を行った。

経団連の十倉雅和会長は任期最後の年となる4年目に入っており、高齢者数がピークを迎える令和22(2040)年に目指すべき日本の経済や社会について、夏季フォーラムでの議論も踏まえ、新たなビジョンを来年1月にも公表する方針を示している。

十倉会長は開幕のあいさつで残り1年を切った任期について触れ、「デフレからの完全脱却、成長と分配の好循環の実現に向けた総仕上げの活動に全力で取り組む所存だ」と改めて決意を表明。その上で「日本は人口減少・少子高齢化、資源を持たない島国という2つの制約があるが、公平公正と持続可能性というキーワードを踏まえながら直面する複雑な社会課題との関係を解きほぐし、2040年の未来についてエッジの効いたあるべき正論を明示していきたい」と述べた。

今回のフォーラムでは新たなデジタル技術への挑戦やエネルギーの安定供給など4つの分野で議論を深め、19日に総括提言をとりまとめる見通し。