茅ケ崎の3児の母が「マイクロプラスチック出さない店」開店4ヵ月で「支店」を開店するまで

AI要約

リクルートの2021年調査によると、転職活動中の人々は、やりたいことを仕事にできることや給料水準の高さを重視しており、自分らしく働くことへの意欲が高いことがわかる。

子育てを経てサステナビリティに関心を持った高沢江里子さんは、海洋プラスチック問題に取り組み、「meguru」というエコショップを開業。支店展開も含めてビジョンを展開している。

インスタライブを通じて支店展開のアイデアを共有し、多くの支持を受けた高沢江里子さん。エコを楽しみながら広めていくことで、自らの得意分野を活かす人生を送っている。

茅ケ崎の3児の母が「マイクロプラスチック出さない店」開店4ヵ月で「支店」を開店するまで

リクルートの2021年調査を見ると、転職活動中の人が、企業へ応募する際に最も重視する点の1位は「やりたいことを仕事にできる」が56.3%で過半数を超えている。そのあとは「将来的に年収が上がる見込みがある」(49.3%)、「給料水準が高い」(47.1%)と収入面が続くが、「やりたいことを仕事にしたい」「やりがいを得たい」という思いが多いことがわかる。

病気や出産、介護など、様々な出来事がある中で、自分がどのように生きたいのかに合わせて多様な働き方をすることを視野に入れている人も多いだろう。では楽しく自分らしく働くにはどうしたらいいのだろうか。

正社員として働いたのち、2024年現在0歳児を含む3人の子を育てている高沢江里子さんは、茅ケ崎に暮らし、2019年からこどもたちとビーチクリーンをしている。以前からサステナブルな暮らしには興味を持っていたが、海に捨てられているマイクロプラスチックの多さに直面。2022年からマイクロプラスチックを出さない「量り売り」を行う「meguru」というショップを自宅の一部で開店するに至った。

その経緯をお伝えする連載の3回目は、開店4ヵ月で同じような思いの方々とつながるようになり、「支店を出す」ことを決めた経緯を伝えている。

後編では「支店を出す」ことを思いついてから実際に開店することに至るまでをお届けする。

思い付いたら即行動したくなる私は、思い付いた直後にインスタライブをし、自分のこの構想を率直に話してみた。思い付いた時の熱量のまま伝えるのが一番伝わると信じているから。

すると突然のインスタライブだったにも関わらず何人もの方がリアルタイムでご視聴くださり、質問までくださる活気あるライブとなった。興味を持ってくださる方が何人もおられることを肌で感じ、支店を“やってみようかな”は“やる”にこの場で確定した。

meguruスタイルの店をやっていただくことで、人生の楽しみが増えたり、幸せを感じる瞬間を増やしていけるかもしれない、そう感じた私の頭の中に、エコを広めたいということは二の次だったことはお察しいただけるだろう。

扱っている商品が全てエコなものである以上、何をしても全てエコに繋がっていくということに気付けた時は嬉しかった。であれば、難しく堅苦しくエコを広めるのではなく、楽しいことを広めていけばいい。楽しいことを追求することだけは大の得意。自分の得意なことをようやく活かせる人生になってきた感覚があった。