〔東京外為〕ドル、156円近辺=株下落で軟化(18日午後3時)

AI要約

18日午後の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が1ドル=156円近辺に軟化し、大幅ドル安・円高の動きを見せた。

朝は売りが先行し、安値を付けた後にじり高となり、午後には一時押し戻される展開となった。

市場関係者は今後もトランプ氏の発言に注目し、円相場が大きく振れる場面が出てくる可能性があると話している。

 18日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の下落などにより、1ドル=156円近辺に軟化した。午後3時現在は、156円00~01銭と前日(午後5時、157円07~07銭)比1円07銭の大幅ドル安・円高。

 朝方は、ウォラーFRB理事のハト派的な発言などで売りが先行し、155円30銭台と6月7日以来、約1カ月半ぶりの安値水準を付けた。午前は、輸入企業の買いや時間外取引での米長期金利上昇でじり高となり、156円40銭台に水準を切り上げた。

 午後は買いが先行し、156円50銭台に値を伸ばしたが、日経平均の下落などで一時155円80銭台に押し戻された。

 ドル円は、売買交錯で朝方から1円以上の値幅が出ている。ショートカバーが入るも、ドル安・円高地合いの反転には至っていない。市場関係者は「トランプ前米大統領と河野デジタル相の発言で、下方向への意識が強まっている」(外為仲介業者)と話す。今後も「トランプ氏の発言で大きく振れる場面が出てきそうだ」(FX会社)との見方が出ている。

 ユーロは正午に比べ対円で軟化、対ドルで小動き。午後3時現在は、1ユーロ=170円64~65銭(前日午後5時、171円33~35銭)、対ドルでは1.0936~0936ドル(同1.0908~0908ドル)。